貝に続く場所にて

今月のイチオシ本【デビュー小説】
『貝に続く場所にて』は、今年の群像新人文学賞を受賞したデビュー作だが、第165回の芥川賞を射止めた(李琴峰『彼岸花が咲く島』と同時受賞)。3・11小説の側面が強調されるが、選考会後の会見で松浦寿輝が「震災から10年を経ないとこの物語に昇華できなかった、と感じさせる独創的なアプローチと感じました」と述べたように、正面から