HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第45回
第45回
新年あけましておめでとうございます?
本年も読メル幸せを何卒よろしくお願いします。
2022年になりましたね!12歳で加入した私も22歳になりました? 時の流れが怖いです笑
早いものでもう10年です。あっという間ですね。感慨深いな〜。そんな今日も私は劇場に立ってアイドルをしています。みんなのおかげで、沢山の人のおかげでアイドルになれている。今日も感謝して、楽しみます✌
さて、新年1冊目は私の大好きな作家さん真梨幸子さんの作品を紹介させてください!
『祝言島』真梨幸子
2006年に起きた「十二月一日連続殺人事件」。死亡した三人の共通の知人であった女は警察の取り調べ中に姿を消し、以来事件は未解決のままとなった。そんな彼らにはもう1つの共通点があった。それが〝祝言島〟だった。時が経ち、大学生のメイをきっかけに消された島〝祝言島〟をめぐるミステリーの扉が開かれる…。
真梨幸子さんの作品はこれまでも『女ともだち』『殺人鬼フジコの衝動』『ふたり狂い』『人生相談。』『みんな邪魔』『インタビュー・イン・セル:殺人鬼フジコの真実』『聖女か悪女』『お引っ越し』『5人のジュンコ』『あの女』『6月31日の同窓会』と読んできていてこの作品で12作品目になります。私の今一番好きな作家さんです!
とにかく惹き込まれます。女性がメインな作品が多く、女性作家さんならではの視点があって、共感できたり女性の怖さや強さを改めて感じることが多いです。本当に嫌な女が多いんです? でもそこがまた好きなんですよね。描写が細かくて想像しやすいし、頭に浮かびやすいからこそ最高にゾクゾクするんです。
今回の作品『祝言島』も沢山の女性達が絡んできます。3世代にわたる呪われた女性たちという帯の言葉に惹かれて手に取った作品です。親から子へ受け継がれていくものは必ずあって、育てられたように育てる側になる。育て方によって子どもは変わる。子どもへの影響って凄まじいなと改めて思います。
ただ今回の作品はこれまでと作風が違って、これは一回で理解するのが難しい作品でした。なので読むのにちょっと時間がかかったかな。
次から次へと登場人物が現れてくるけどみんな怪しく見えちゃって、ラストに一気に展開される結末に脳がフル回転しました。この一気にどっとくる感じが好きなんです。花火のクライマックスみたいな感じ。くる!くる!ってわかっててもびっくりするし、おおおってなる。本当にいい意味でいつも覆されます。人物の相関図欲しいくらい怒涛の展開でしたね。
キーパーソンとなる人物達を章毎にピックアップしているので、その人の生い立ちから心情まで事細かにわかっていくのが面白かった。こことここはこう繋がるのか!と読んでてワクワクします。物語がどう転がっていくのか、謎が謎を呼んでさらに謎が深まっていくから熱が高まっていく。この癖の強さがまたハマります。
とんでもない作品です。この『祝言島』は今までの真梨幸子さんの作品とは違う、なんだか覚悟のようなものを感じました。皆さんも是非真梨幸子さんの世界を味わってください。良い本の旅を、田島芽瑠でした。
なんと、小説丸さんに真梨幸子さんへのインタビュー記事があって、『祝言島』読了後に拝見しました!こちらもあわせて是非☺
(次回は2月中旬に更新予定です)
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