◎編集者コラム◎

『陽だまり翔馬平学記 姫の守り人』早見 俊


『陽だまり翔馬平学記 姫の守り人』早見 俊
淡い独特のタッチが素敵な、はぎのたえこ先生の原画とともに。


 本書で小学館文庫初登場となった早見俊先生は、2017年に「居眠り同心 影御用」「佃島用心棒日誌」の両シリーズで、第6回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞された時代小説作家さんです。

 さらに同年、『うつけ世に立つ 岐阜信長譜』が、第23回中山義秀文学賞の最終候補作にもなっているほどの実力派。

 なんと、「居眠り同心 影御用」はシリーズ累計50万部!

 その早見先生が放つ、新シリーズ第1弾は、と言いますと──

 元摂津国伊丹藩士で、儒学の大家・林羅山の弟子だった沢村翔馬が主人公。伝家の宝刀「鬼丸」を手にして、お姫様を守りながら、巨悪と戦います。

 軍学者でもある翔馬が守るのは、公家の飛鳥小路大納言を父に持つ、由布姫。書道と和歌、そしてお菓子作りが得意で、天真爛漫な性格をしています。でも、口うるさい侍女のお滝に少し困り気味。

 一方、翔馬と敵対するのは、「知恵伊豆」と呼ばれる老中次座の松平信綱。超大物です。

 信綱は、以前勃発した伊丹一揆を鎮圧した時から、百姓側に立った翔馬に恨みを抱きはじめますが、政敵である陸奥国会津藩藩主・保科正之とも志を同じくすると分かると、より深く彼を嫌うようになりました。

 そんな中、翔馬は一瞬の隙をつかれ、由布を何者かに誘拐されてしまいます。

 最近、明国復興を目指し、徳川幕府に援軍を要請しているという鄭成功からの使者が江戸へやって来ているのですが、その使者を追ってきた清国人が市中を荒らしているらしいのです。

 清国人の仕業なのか、それとも信綱の陰謀なのでしょうか。

 林羅山の塾で席次を争っていた好敵手の朽木誠一郎が、信綱の腹臣となったという噂もあって……。

 いったん読みはじめたら、やめられない、止まらないシリーズ第1弾。

 2ヶ月連続刊行で読める贅沢をぜひあなたに。

──『陽だまり翔馬平学記 姫の守り人』担当者より