◎編集者コラム◎ 『上流階級 富久丸百貨店外商部 Ⅳ』高殿 円
◎編集者コラム◎
『上流階級 富久丸百貨店外商部 Ⅳ』高殿 円
一流百貨店の外商部を舞台にした人気のお仕事小説シリーズ「上流階級」も、はや四巻目!
ちょっと三巻分の主人公・鮫島静緒を振り返ってみますと!
一巻目で静緒は、パティスリーのバイトから一流百貨店外商部の正社員となって芦屋の個性的なセレブたちを相手に月に1500万円ノルマ達成に奮闘し、大嫌いな同僚の桝家修平(ゲイ)と同居することになり、私の人生どうなるの!?的な展開になります。
二巻目で静緒は、超個性的な(巻を追うごとに個性も増す!)セレブたちのお金だけでは解決できない問題を外商員らしい方法と思いやりで解決し外商が板についてきます。
そして三巻目で静緒は、超々個性的なお客様の更にアップグレード?した難問を解決し外商大ベテランの域に達し、古き良きシステムから抜けられない百貨店自体も変えてしまいそうなアイディアも出したり(あ、一巻からやってましたね)します。そんな静緒はちゃんとヘッドハンティングされ、いろいろ迷って終わるのが三巻。
そして、四巻目! 高殿円さんと静緒の人生、どうなるだろうかと考えました。ヘッドハンティングにイエスか、それとも百貨店で人生を歩み続けるのか!?
まずは取材から始めようと、原点に戻って外商員の方に、外商さんの大変さと面白さを聞かせてもらいました。取材は外商さん以外にもします。そのうちのおひとり、超一般人の担当には別世界の住人、京都のお嬢様の話はすでにそれが物語のようでした。お嬢様のおうちは、東京ドームより広い敷地に屋敷があり庭には一級河川が流れているそうです。チェロもプロ並みの腕前らしく、ホンモノのお嬢様というのはこういう人かと愕然。そんな彼女がスープ屋さんを実家の力に頼らず起業したのです。ずうずうしく根掘り葉掘り伺いました。作家・高殿円さんのエンタメ力や展開力もすごい、このお嬢様は四巻の登場人物・月居史乃として本のなかで人生を歩み始めています。似て非なる人間、人生にする作家の力って本当に感心します。
とにかく上流階級は取材が命! リアルをエンタメに変えるからこその面白さが、この本の魅力だと思います。だから読者のみなさんから、「あー、それ、わかるーーー!」という声をたくさんいただけるのではないかと感じています。
四巻目の静緒は、「アラフォー、独身、高齢の親、中間管理職、社内政治、病気、ヘッドハンティングもあり?、百貨店は愛してる、外商仕事は大好き、桝家は癒やし」がキーワード。
どんな人生が四巻目の静緒を待っているのか、是非本編でお楽しみいただけたら幸いです! 読後の爽快感と共感はお約束します!
最後に、取材したお嬢様のすぅぷ屋さん「717」と上流階級でコラボすることが決定しました。読者のみなさんに「717×上流階級」オリジナルセットのプレゼント企画を進行中です!
小説丸の Twitter(@shosetsumaru)で近日発表いたします。
──『上流階級 富久丸百貨店外商部 Ⅳ』担当者より
『上流階級 富久丸百貨店外商部 Ⅳ』
高殿 円