田島芽瑠の「読メル幸せ」第54回
第54回
10月になりました🎃
金木犀の香りに癒されるこの季節。花粉症がなければもっと最高なのにと思う今日この頃。皆さんはいかがお過ごしですか?
今はまだ稽古中ですが『読メル幸せ』が更新された頃にはもう次の日が千秋楽になっているのだと思うと不思議な気持ちです。準備期間が長い分余計に本番は一瞬に感じて寂しくなる。皆さんには「ドラマチックハイスクール」がどう届いているんだろうか。考えるだけで今からワクワクです!
読書の秋におすすめする一冊はこちら💁♀️
伊与原新さん作『月まで三キロ』です。
なんだろう不思議とリラックスできる本です。
化学の要素が含まれた計6編収録された作品。こんな形で化学と触れ合うのは新しい感覚で面白かったです!もっと続きが読みたくなるけどきっとここが気持ちいいところなんだろうなと余韻が楽しめる物語達です。
大人になるにつれ短編集を手に取ることが増えた気がします。作家さんは同じなのにページを捲るごとにコロコロ人が変わっていろんな人生を覗き見できるのは宝箱をあさってる感じでワクワクしますよね!
『月まで三キロ』。死に場所を探す男とタクシー運転手の一夜を描く、切ないけど前向きな物語。タクシー運転手が連れて行ってくれた月から一番近い場所。運転手は何故そこに彼を連れて行ったのか、そこが月から一番近い理由はなんなのか、全てがわかった時もう少し頑張ってみようと思える。分岐点に立った時きっとこの本が背中を押してくれるはずです。是非本屋さんで見つけてみてください。
良い本の旅を。田島芽瑠でした。
(次回は11月中旬に更新予定です)