田島芽瑠の「読メル幸せ」第61回

田島芽瑠の読メル幸せ

第61回


5月になりました🎏

ゴールデンウィーク、みなさんはどう過ごされましたか?
私はもっぱら趣味に生きたゴールデンウィークでした! サバゲーをしたり、マーダーミステリーをしたり、一番楽しみにしていたのはジャパンジャム🥺 去年初めてフェスに行って、その時からフェスが大好きになったのですが今回初めて声出しができたりしてもう楽しすぎましたね😂
翌日に声がカスカスになるわ、日焼けしたのか目が赤くてこりゃたまらん! となりましたが今年の夏は沢山フェスに行けたらいいなって思っています。

そういえば先日、久しぶりに駄菓子屋さんを見つけて大興奮しました! 「うわ~懐かしい~」と一人子供の頃のワクワクした気持ちを思い出しながらあの頃はできなかった大人買いを😂 皆さんは何の駄菓子が好きですか? 私はぺぺチとヨーグルトのやつとヤングドーナツときなこ棒、あと氷砂糖も好きだった~! 王様の王冠の形のクッキーとか! たくさん出てくる笑
駄菓子屋さん大好きなんです。放課後自転車に乗って、AKB48のカードを買って交換して…。推しメンで集めていた大島優子さんと実際お会いして一緒に歌う日が来るなんてあの頃の自分は考えもしていなかったな。人生何があるかわからないですね。

さてさて、そんな何があるかわからない真梨幸子さんの作品を今回もご紹介させてください!!

真梨幸子さん『聖女か悪女』

「読メル幸せ」第61回

うわータイトルそういう意味かー! と納得しながらもゾクゾクした物語。いつもならここであらすじをサラッと書くのですが、この作品はどう説明したらいいのか難しい。頭の中にいっぱい線が張り巡らされて、その一つが整理されてはまた新しい線を出し、点と点が繋がって行くにつれて「え? そういうこと? どういうこと? 怖」って読みながらジタバタしたくなる。次々と語り手が代わりながら事件の全貌が少しずつ見えてきて、じとじとしている感じが私の好きな真梨さんの世界観だなと一気読みしちゃいました。

聖女か悪女か。善だと思っていたものが実は悪で、悪に見えて善だったり、真実を見極めるのは難しいなと思いました。最後まで展開が読めなくて、良かったと思ったら「ええ!」と思うラストに完敗。でもやっぱり悪は悪なりの処罰を受けるのだなと、いつかは絶対自分に返ってくると私は思います。

「読メル幸せ」第61回

真梨さんの作品はとにかく中毒性がすごい。
嫌な感じの女性がいっぱい出るし登場人物が皆曲者揃い。結構グロ描写も多いし、どんでん返しの更にどんでん返しがあったりするので油断できません。でもきちんとミステリーとして引き込まれるし、面白い。だからやめられない。これからの梅雨の季節にとてもぴったりな作品かもしれないです。女性の闇な部分の描写が特にリアルで、あり得なくない人物が生まれるからこそリアルに感じてゾクゾクする。私が今一番好きな作家さんです📕

暗闇の中のジェットコースターのような展開の読めないゾクゾクが止まらない一冊。ちょっと刺激が欲しい方はぜひ読んでみてください。皆さんの安全を祈って。
良い本の旅を、田島芽瑠でした。

「読メル幸せ」第61回

(次回は2023年6月中旬に更新予定です)


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◎編集者コラム◎ 『ホステージ 人質』クレア・マッキントッシュ 訳/高橋尚子
◎編集者コラム◎ 『70歳のたしなみ』坂東眞理子