湯浅政明監督最新作、映画「きみと、波にのれたら」がついに公開! 片寄涼太さんに小説丸が単独インタビュー!

湯浅政明監督最新作、映画「きみと、波にのれたら」がついに公開! 片寄亮太さんに小説丸が単独インタビュー!


湯浅監督はロマンチスト

──湯浅監督の演出で印象に残っていることはありますか?

 港とひな子がクリスマスイヴにキャンプをするシーンでの2人のやりとりは、湯浅監督から「もっと囁くように」「息をするような感じで」と繰り返し言われて、何度も録り直したんです。湯浅監督のこだわりを感じましたし、監督はすごいロマンチストなんだなと思いました。物語全体に細かいロマンチックさがいっぱいあるんです(笑)。

 ひな子が港と一緒に食事をするシーンでは、港と右手を繋ぐために、ひな子は左手でご飯を食べます。食べにくいんじゃないかと思うんですが、湯浅監督の中にはそんな発想があるんだな、ロマンチストだなぁと思いました(笑)。

──湯浅監督の過去作で、片寄さんがハマった作品はありますか?

 湯浅監督の作品は、出演が決まってからいろいろと拝見しました。僕がいちばん好きなのは、森見登美彦さん原作の『夜は短し歩けよ乙女』です。主人公たちが歌って踊るシーンがすごく素敵でした。

片寄亮太さん

──ひな子役の川栄李奈さんと主題歌「Brand New Story」をデュエットするシーンも、顔見知りの関係から恋人になった主人公たちの親密さが伝わってくるロマンチックな名シーンですよね。

 最初、あのシーンは別々にレコーディングする予定でした。たまたま川栄さんも同じ日の収録で、僕のレコーディングのすぐ後に控えていたので、「2人一緒に同じブースに入ったほうがいいんじゃないですか」と僕から提案させてもらったんです。おこがましいかなとも思ったんですが、湯浅監督も賛成してくれて、川栄さんと一緒に歌うことができました。

 川栄さんは「歌手の人と一緒に歌うなんて公開処刑だ」なんて言っていましたけど(笑)、川栄さんは歌も全然うまい。ブースの中で2人で顔を見合って笑いながら歌っているテイクが、そのまま映画にも使われました。

ノベライズ本の楽しみ方は?

──港の本棚には、消防士の試験を受けるための問題集、コーヒーの美味しい喫茶店を開きたいという夢を叶えるための実用書や料理本などがずらりと並んでいました。片寄さんの読書体験も教えてください。

 子どもの頃は、江戸川乱歩が好きで『怪人二十面相』とかを読んでました(笑)。ミステリー小説が好きでしたね。漫画よりも本を読むことのほうが多かったです。最近は自己啓発本をよく読みます。仕事論とか精神論について書かれている本を読むのが好きですね。

──『きみと、波にのれたら』には「人生の波に乗る」というテーマもあるかと思います。「人生の波」にうまく乗るために心掛けていることはありますか?

 運の流れって、あると思うんです。お気に入りの場所、縁起のいい所に行くと、何だか元気になれるとか、落ち着くとか……。けっこう、そういうのは大事にしています。

 自分の直感を信じ、自分がちょっと「変だな」と違和感を覚えたときは、落ち着いて冷静に考え直すようにしています。違和感があるときって、何か理由があって、そういうときに無理をすると、怪我をしたり事故が起きたりする。自分の本能と会話するようにしているんです。そのほうが体にとってもいいんじゃないでしょうか。

片寄亮太さん

──『きみと、波にのれたら』はノベライズも発売中です。ノベライズ本がきっかけで、映画に興味を持つファンもいると思います。そんな読者へメッセージをお願いします。

 本を読む面白さって、自分の頭の中で想像を膨らませて自分だけの映像を作れることだと思うんです。ノベライズを読んでから映画をご覧になると、自分の頭の中で描いた映像とはまた違った、アニメーションならではの映像をもう一度楽しめます。この作品は、命の重さとか人生とか、言葉にすると難しくて重いことを、アニメーション表現でとても鮮やかに美しく描いた物語になっています。幅広い世代の方が楽しめる作品になっているので、多くの人の心に届くことを、心から願っています。

片寄亮太さん

(取材・文/長野辰次 撮影/五十嵐美弥)

片寄涼太(かたよせ・りょうた)
1994年大阪府生まれ。2012年に「GENERATIONS from EXILE TRIBE」のボーカリストとしてアーティストデビュー。2014年に放映されたテレビドラマ『GTO』(関西テレビ・フジテレビ系)で俳優デビュー。主な出演作に映画『兄に愛されすぎて困ってます』(17年)、『PRINCE OF LEGEND』(19年)、『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(19年、日本テレビ系)など。2019年12月には主演映画『午前0時、キスしに来てよ』が公開予定。


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きみと、波にのれたら

『小説 きみと、波にのれたら』
豊田美加 著
監督/湯浅政明 脚本/吉田玲子

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『きみと、波にのれたら』
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きみと、波にのれたら

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きみと、波にのれたら』


「草笛光子」という生き方。[後編]
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