そして陰謀が教授を潰した~青山学院春木教授事件 四十五年目の真実~
以前、とある営業をしていた。まだ若く、私は溌溂として、そういうところが「明るい」「感じが良い」とされ、取引先との関係も良好だった(と信じたい)。「今度プライベートで飲みに行こう」と腰に手を回されれば、「何言ってるんですかー!」と声を張り上げて、笑顔を返した。明るく、感じが良く、取引先との関係も良好な私は、こんな風に振
本作とのそもそもの出会いは、2018年、週刊ポスト編集部にて私が担当していた新刊著者インタビュー連載での取材でした。親本での作品名は『老いぼれ記者魂』。元毎日新聞社会部記者で、大宅賞作家でもある著者が、青山学院大学を舞台に起きた「春木猛教授による女生徒強姦事件」の真相を追った執念のノンフィクションです。