中山祐次郎

思い出の味 ◈ 中山祐次郎
「馬鹿野郎、辛すぎんだよ」およそ医者とは思えぬ罵声で叱られたのは、駆け出し外科医だった30歳のころ。東京下町の救急病院で3ヶ月の修業をした。血の気の多い救急医たちに混じって、毎日運ばれてくる超重症の患者さんの救命にあたる。