佐藤究

週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん うなぎBOOKS 本間悠さん
 書店員をやっていると「一番好きな本(または作家)」を聞かれることがある。とても絞りきれないので、その手の質問には「選べません」と答えているが、その代わり、一番好きな映画なら即答できる。1973年に公開された、悪魔祓いを描いた作品『エクソシスト』だ。という流れで、芦花公園さんの最新刊『とらすの子』を紹介したい。物語は、
作家を作った言葉〔第1回〕佐藤 究
 私の場合、純文学でデビューしたのち、まったく売れない時期が十年以上つづいた。その大半は売れないどころか、原稿依頼すらなかった。そういう状況で何ができるのかといえば、誰にも頼まれていない小説を書くしかない。生活費を稼ぎながら、できそこないの長編を書き、できそこないの短編を書く。プロとは名ばかりの自称作家だ。
佐藤 究さん『テスカトリポカ』
世の中は分身だらけだから、争いは止まらない。 2004年に群像新人文学賞優秀作に入選してデビュー。その後16年に『QJKJQ』で江戸川乱歩賞、18年に『Ank: a mirroring ape』で大藪春彦賞と吉川英治文学新人賞を受賞。読者を圧倒する作品世界で注目される佐藤究さんが3年半ぶりに新作を上梓。『テスカトリポカ』もまた話題必至の衝撃作だ。