最後の審判

採れたて本!【海外ミステリ】
 お前と、お前の愛する者全てを殺す。殺人鬼の冷徹な脅迫から幕を開けるロバート・ベイリー『最後の審判』(小学館文庫)は、老弁護士トムを描く四部作の完結編にして、胸が張り裂けるような犯罪小説だ。ベイリーはこの四部作で、法廷ミステリーの中心街道を爆走してきた。一作目『ザ・プロフェッサー』では、仕事・私生活ともに追い詰められる
◎編集者コラム◎ 『最後の審判』ロバート・ベイリー 訳/吉野弘人
「ありがとう、教授」原稿を読み終えて、思わず呟いてしまった言葉です(作中にも、主人公トムの担当医の言葉として登場します)。二〇一九年三月に刊行した第一作『ザ・プロフェッサー』にはじまり、『黒と白のはざま』『ラスト・トライアル』と巻を重ねてきたアメリカ発胸アツ法廷エンタメシリーズも、いよいよ最終作となりました。