綿矢りさ

作家を作った言葉〔第3回〕綿矢りさ
 世間とか常識とか醜聞への恐怖が見えない壁となって行く手を阻んでいると、いかん、自分の殻を破らねばと焦るけれど、なかなか勇気が出ない。普段ガチガチに〝わきまえた人〟を装っていると、ポロッとわきまえてない本性が周りにバレたときギャップが大きい。人間らしさを周囲に見せていれば世の中の人もそれほどギャップに驚かなくても済んだ
◉話題作、読んで観る?◉ 第33回「私をくいとめて」
 綿矢りさ原作、大九明子監督のスマッシュヒット作『勝手にふるえてろ』に続く、タッグ作第2弾。のんを主演に迎え、アラサー女子の「おひとりさま」ライフを赤裸々に描いている。都内で暮らす黒田みつ子(のん)は、31歳になる独身OL。職場ではなるべく目立たないように過ごす一方、休日は「ひとり焼肉ランチ」「ひとり日帰り温泉」などの