◎編集者コラム◎ 『星になれない君の歌』坂井志緒
◎編集者コラム◎
『星になれない君の歌』坂井志緒
『星になれない君の歌』の編集者コラムをご覧いただきありがとうございます。本作の編集を担当したA田と申します。
本作は大学生の主人公・都萌実が、幼馴染みである拓朗の病死を知るところから始まります。
悲しみの中、拓朗の葬儀に参列する都萌実でしたが、そこで拓朗の幽霊に体を乗っ取られ、あの世とこの世の境目に連れて来られてしまいます。
どうやら生前ソングライターを目指していた拓朗は、片想いしていたある人へ贈る歌を作っている最中に亡くなってしまい、どうしてもそれを完成させたいというのです。
こうして都萌実は拓朗とひとつ屋根の下、一緒に歌を作ることになり……というのが、本作のあらすじです。
音楽を題材にしている作品のため、著者の坂井先生とは当初から「何か音楽をからめた仕掛けができると面白いですね」という話をしていました。
そして物語が完成に近づくなか、その仕掛けを実現するべく、原稿を片手に各所へ相談をしに行ったところ、興味を持ってくださったのがアーティストプロデュースを行うクリエイティブスタジオ・THINKR(シンカー)さんでした。
THINKRさんは次世代のアーティストやクリエイターさん達が集うKAMITSUBAKI STUDIOを運営されていて、そこに所属する詩道さんというアーティストさんに、私たちの耳と目は釘付けになりました。
詩道さんは13歳からソロギター演奏をSNS配信されている新進気鋭のアーティストさんで、アコースティックギター一本で歌われている姿が本作の拓郎と重なるところもあり、私も坂井先生もあっという間に魅了され、コラボを切望したところご快諾いただけました。
コラボの内容は、お互いの世界観を共有したミュージックビデオを制作するというもので、本作のカバーイラストを描かれたふすいさんが、詩道さんの楽曲「わがまま」のミュージックビデオのイラストを作画されています。
本作を読んでから聴いてもよし、聴いてから本作を読んでもよしという、とても素敵なミュージックビデオになっています。
ミュージックビデオは、下記の詩道さんの公式YouTubeチャンネルで公開されていますので、ぜひ、リンク先をクリックしてみてください!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。『星になれない君の歌』、書店様の店頭でお見かけの際は、お手にとってみてください。よろしくお願いいたします。
──『星になれない君の歌』担当者より