『正欲』朝井リョウ/著▷「2022年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR

『正欲』朝井リョウ/著▷「2022年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR

最新最強〈特別な〉朝井リョウ。


 デビューから12年、直木賞から8年。
 朝井リョウは、着実に進化=深化しています!

「ずっと考えていた書きたかったことを、いまようやく、書くことができました」
 と朝井さん。
正欲』は、そんな気迫に満ちた長篇小説、作家生活10周年の記念作品です。

 20歳の朝井リョウさんと出会ったのは「桐島、部活やめるってよ」での小説すばる新人賞贈賞式でした。
 小学生の時から小説を書き、投稿もしていたという青年は、さわやかなたたずまいでした。
 受賞作を読んで、その気負わない自然でたしかな描写に感嘆、繊細な観察からかいまみえる質実な人間性、に惚れました。
 すぐに、「一緒に本づくりをしたいです!」と、手紙を書きました。

「いま、一番書きたいことを書いてください!」とお話ししてから3年。完成した作品は、ご自身の就活体験を経て感じたSNSの中での人間関係の変化、がテーマとなりました。その作品『何者』は、平成生まれ初、戦後男性最年少で直木三十五賞を受賞という快挙!──大きな話題となりました。

 30歳を過ぎた朝井さんが完成させた『正欲』は、これまでの朝井リョウ作品愛読者にも、衝撃の読書体験となる、特別な作品です!

 一見バラバラに見える多視点 のストーリーが繋がって行く先は──?

 あらすじを書けない、ミステリアスな展開です。

〈どうしたって降りられないこの世界で、あなたに遭えて、よかった〉
〈生き延びるために、手を組みませんか〉

 そんな言葉を、本の帯に記しました。

 最初に原稿を読んだとき、
〈どんなふうに生きていてもいいんだ。生きていようよ! 〉
 ──そんな著者の叫びが、行間に響いている、と感じました。
 人生を決めつけないで、あきらめずに生き延びていく力を! 
 読後には、そんな想いを感じて欲しい。

 この作品は、柴田錬三郎賞を受賞しました。選考委員の作家のかたがたが推してくださったことは、大きな喜びでした。
 そして、このたびの本屋大賞ノミネートは、全国書店員のみなさまの推し──本当にうれしく、朝井さんとともに、感激しています。
 たくさんの書店員さんが寄せてくださった感想も、大変嬉しく拝読しまして、特設サイトで全て公開しています。

 たとえば、以下のお二人の感想は本屋大賞ノミネートの新聞広告でも、紹介させていただきました。

★昏き闇に吸い込まれるようでありながら、解き放たれた心地良さがある。
 きっと語りつがれる物語。
 ──大垣書店 イオンモールKYOTO店 井上哲也さん

★誰か、誰か、わかってほしい。
 つないだ手が、はなれなければいいのにと強く思った。
 ──未来屋書店 高の原店 元尾和世さん

 この小説は、 読んだら、効きます。
 読む前の自分には、戻れない──
 さまざまな変化に、期待してください!

 さらに多くの未体験の読者が、朝井リョウ作品に出会っていただけますように。
 話題になっていた若い作家だよね、と存在は知っていながら、まだ朝井リョウ作品未体験の方々へ──。
 編集者生活37年の、私と同世代のみなさまへ。
 この特別な長篇小説を、心から、お薦めいたします。

朝井リョウさんメッセージ
朝井リョウさんが読者に向けたメッセージ

 朝井さんが『正欲』への想いを語るロングインタビューもぜひ、どうぞ、お読みください。読み応えがあります!

──新潮社 出版部 北村暁子


2022年本屋大賞ノミネート

正欲

正欲
著/朝井リョウ
新潮社
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◎編集者コラム◎ 『警部ヴィスティング 悪意』ヨルン・リーエル・ホルスト 訳/吉田 薫
◇長編小説◇里見 蘭「漂白」連載第181回