きみはだれかのどうでもいい人

 リカちゃん人形さえあれば何時間でも一人で遊んでいられる子供だった私は、4つ離れた従姉が実質姉のようなものだったこともあり、兄弟姉妹がいないことの寂しさや不自由さは正直感じたことがない。ないのだが、私はとにかく「お兄ちゃん」という存在に憧れていた。ただただ私を甘やかし、近所の悪ガキから守ってくれるようなヒーローが欲しか
伊藤さん×錦見さん対談
 太宰治賞出身で『きみはだれかのどうでもいい人』(小学館文庫)が異例のロングランヒットを続ける伊藤朱里さんと、同賞の「後輩」である錦見映理子さんがこの2月、ほぼ同時期に新刊を発表する。伊藤さんの『ピンク色なんかこわくない』(新潮社)は四姉妹ものの家族小説、錦見さんの『恋愛の発酵と腐敗について』(小学館)は不思議な三角関係を綴る恋愛小説……と思いきや、ページをめくるにつれて読み心地がそれぞれガラッと変わる。二作を軸に、互いの作品について語り合っていただいた。
◎編集者コラム◎ 『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里
『きみはだれかのどうでもいい人』。タイトルの破壊力が、まず凄まじいです。著者の口からこのタイトルを候補の一つとして聞いたとき、鳥肌が立ちました。これしかない、と思いました。男、女、「性別による役割の違い」とか、あれや、これや、身に覚えのある嫌な経験たち。
きみはだれかのどうでもいい人
 京王線沿線を中心に展開する「啓文堂書店」が、毎年開催している小説賞「啓文堂書店小説大賞」の候補となる10作品を発表。弊社刊行の『きみはだれかのどうでもいい人』(伊藤朱里著)が選ばれました!
【共通】shosetsumaru_sansho_ (1)
『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里