女人京都

著者の窓 第21回 ◈ 酒井順子『女人京都』
 京都を愛してやまないエッセイスト・酒井順子さんの新著『女人京都』(小学館)は、『本の窓』の人気連載の単行本化。京都で活躍した女性たちの足跡を辿り、その人生に思いを馳せる京都エッセイ&ガイドです。アウェーな環境で慈善事業に打ち込んだ光明皇后、仕える妃のために才能を競い合った紫式部と清少納言、奔放に生きた後深草院二条──
酒井順子『女人京都』
私が京都に住まない理由 京都が好きでしばしば通っていると、「マンションでも借りて、向こうに住めばいいのに」と言われることがあります。確かにそのプランは、魅力的。京都好きが昂じて移住した人々の話を聞くと、羨ましさが募るものです。が、しかし。私はおそらくこの先も、京都に住むことはないのでしょう。京都に住むということは、京都