楠谷佑

採れたて本!【国内ミステリ】
 本格ミステリにおいて、フェアプレイを重んじることと、意外な真相を表現することとは、実は両立がかなり難しい。というのも、フェアであろうとして丁寧に手掛かりを配置し、謎解きのロジックも厳密であろうとすればするほど、読者が真剣に推理すれば真相が見えてしまうからだ。本格ミステリの歴代名作を思い浮かべても、論理性と意外性を両立
週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん 啓文社 西条店 三島政幸さん
 全寮制の男子高・霧森学院。生徒の大半は新寮にいるが、旧寮「あすなろ館」の住人は6人だけ。入寮希望者がいないのは、施設がボロだからというのもあるが、昨年、「ある事件」が発生したため敬遠されるようになったから、というのが大きい。その「あすなろ館」に新たな転入生・鷹宮絵愛(エチカ)が入寮してきた。以前からの住人、兎川雛太