警察小説大賞、第2回受賞作決定!!
ついに、第2回警察小説大賞が決定いたしました。第2回警察小説大賞は、数多の応募作の中から、2度の選考を経て4作の最終候補作を選出。相場英雄氏、長岡弘樹氏、「STORY BOX」編集長の幾野克哉による最終選考会で、様々な議論が重ねられた結果、受賞作を決定しました。
めでたく、第2回警察小説大賞を受賞した作品は…
『対極』 鬼田隆治さん
です。おめでとうございます!!
鬼田隆治さん 受賞の言葉
まずは、第2回警察小説大賞でともに闘ってくださった全ての執筆者の方々にお礼申し上げます。私はこれまで、不本意にも文学賞で負け続けました。だからこそ、渾身(こんしん)の一作を書き上げるのにどれだけの犠牲と労力と時間を要するものか──そして残酷にも、そういった作品が評価されることがいかに皆無に近いか──これらの事実について身をもって痛感しております。
今作におきまして私は、相場様、長岡様、両氏における緻密なディテール主義と一切重複しないよう、ただただ激烈に推し進めるハードアクションサスペンスを指向いたしました。私が大好きな備前焼──釉掛(ゆうが)けや絵付けを一切せず、千度を超える窯(かま)で3日から2週間にわたり焼き続け、結果としてダイナミックな緋襷(ひだすき)模様や緋牡丹(ひぼたん)模様が自然と生み出される──そういった徹頭徹尾〝高熱〟を帯びた作品を目指しました。今後は、必ず一作はベストセラーを物するのだという心意気で精進してまいります。
ほか、最終候補作品や選考委員による選評は、特設サイトでご覧ください。
鬼田さん、このたびはおめでとうございました!!
受賞作は単行本として刊行予定。どうぞお楽しみに!