【京都市アート × ビジネス推進拠点「器」コラボ】赤神諒「七分咲き(後編)」バナーイラストコンテスト受賞作品発表!

赤神諒_七分咲き_コンテスト_後編_バナー

STORY BOX」が京都市アート×ビジネス推進拠点「器」とコラボレーションし開催した、赤神諒氏による読切小説「七分咲き(後編)」のバナーイラストコンテスト。選考の結果、大賞をぽさんの作品に決定、その他、協力企業によるerumina賞(有限会社BESTPLAY)とHACKK TAG賞(株式会社IDEABLE WORKS)をそれぞれ1作ずつ選出させていただきました。たくさんのご応募をありがとうございました。
 本記事では、受賞作品を赤神諒氏はじめ審査員のコメントと共にご紹介します。受賞作は、本日より丸善京都本店にてデジタル額縁でも展示されます(2024年7月10日まで)。
 
 また、大賞作品は本日配信の「STORY BOX」7月号に掲載されている「七分咲き(後編)」のバナーとなっています。小説とあわせてご堪能ください。

赤神諒「七分咲き(後編)」
バナーイラストコンテスト

 大賞  

七分咲き_後編_コンテスト_ぽ_赤神諒
東京都立工芸高等学校アートクラフト科、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。▶︎ instagram

 erumina賞  蘭香津美

七分咲き_後編_コンテスト_蘭香津美_赤神諒

 HACKK TAG賞  渡邉帆南美

七分咲き_コンテスト_渡邉帆南美_赤神諒

審査員コメント

赤神 諒(作家)
 今回もレベルが高く、実に悩ましかったです。
 ぽさんの作品は後編のクライマックス、三条大橋での深夜の血戦を残酷にも美しく描いてくださいました。前回に続き、象徴を多用し、考え抜かれた蘭さんの力作も、本当に素晴らしかったです。
 小説家の蒔いた小さな種を、アーティストたちがそれぞれの世界観で、『七分咲き』どころか大いに花開かせる。アートの持つ力に改めて驚嘆しました。皆様、ご応募ありがとうございました!

山本麻友美(京都芸術センター副館長)
 大賞を受賞されたぽさんの作品は、前回の「審査員特別賞」受賞作品同様、刀の構図が特徴的で、凄惨な戦いを想起させながらも、静謐な覚悟を感じる作品だと感じました。橋の向こう側や夜の鴨川も、怖さと同時に想像力をかきたてます。
 蘭香津美さんの作品も、前回同様、高い技術力で目をひきました。クロスする赤い線の意図を想像することには楽しみがあります。渡邉帆南美さんの作品は、デジタルとアナログが融合し、色彩にも特徴のある画風で、印象に残りました。
赤神先生の「七分咲き」という作品から、新しい別の作品が生みだされたこと、アーティスト・クリエイターの創造性に敬意を表するとともに、ご応募くださった皆様に感謝申し上げます。

富岡 薫(編集者)
 前編に続き、個性と才能にあふれるたくさんの作品をご応募いただき、心より御礼申し上げます。「七分咲き」というタイトルや、「恋と大義」というテーマへの解釈も様々で、コンテストを通じて物語の新たな一面に気付かせていただきました。大賞となったぽさんによる作品は、覚悟を宿した沖田総司の目と、暗闇へと導くような三条大橋がとても印象的です。完結を迎える物語の盛り上がりも表現してくださっていると思います。イラストに心動かされた方はぜひ「STORY BOX」をチェックしてみてください。

HACKK TAG(株式会社IDEABLE WORKS)
 場面の切り取り方の斬新さもありながら、小説との一体感もある作品でとても印象深かったです。
 デジタル額縁での展示のイメージも含めて、渡邉帆南美さんの作品を選ばせていただきました。

erumina(有限会社BESTPLAY)
 前回に引き続き、素晴らしい作品でした。
 作品が美しいのはもちろんですが、この1枚の作品を見ただけで、どんなストーリーなのかが伝わってくるメッセージ性の強さから、蘭香津美さんの作品をerumina賞として選定させていただきました。

入選作品の展示
株式会社IDEABLEWORKSが提供するデジタル額縁で入選作品を展示します。

場所:丸善京都本店B1F(京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251)
期間:2024年6月10日(月)〜 7月10日(水)


著者・赤神諒について
 1972年京都府生まれ。上智大学教授、弁護士。2017年『大友二階崩れ』(「義と愛と」改題)で第9回日経小説大賞を受賞しデビュー。23年『はぐれ鴉』で第25回大藪春彦賞を受賞。近著に『友よ』『誾』『火山に馳す 浅間大変秘抄』『佐渡絢爛』などがある。
 
京都芸術センター アート×ビジネス推進拠点「器」について
 京都市では、アーティストの創作発表活動の支援を行う京都芸術センターを拠点に、アート×ビジネス推進事業を展開しています。施設の一部をスタートアップやソーシャルビジネスなどの企業・起業家向けのオフィスとして貸し出すほか、京都芸術センターが有する多様な創造力を活かし、アートとビジネスの融合を目指し、交流会や、セミナーやワークショップ、マッチング事業などを実施しています。
 
erumina(有限会社BESTPLAY)について
 有限会社BESTPLAYは、クリエイターの創作意欲に火を付けるメディア「erumina(エルミナ)」を運営しています。クリエイターの想い、価値観、表現へ探求、活動する環境をより多くのファンの方々へ様々な視点で提供し、また、erumina登録クリエイターが使用できるコミュニティサロンを京都芸術センター内で運営しています。
 
HACKK TAG(株式会社IDEABLE WORKS)について
 株式会社IDEABLE WORKSは、アートと社会がより良く結びつき、アーティストが価値を提供し続けられる社会インフラとなることを目指すスタートアップ企業です。オンラインとオフラインを融合したギャラリープラットフォーム「HACKK TAG(ハックタグ)」では、アーティストの創作活動をもっと自在にするためのWEBサービスや、デジタル額縁を活用した配信型のギャラリーサービスを提供しています。

「七分咲き」が収録される赤神諒氏の短編集は2024年秋頃発売予定です。

 

\「七分咲き(後編)」掲載号はこちら/

STORY BOX 7月号

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