◎編集者コラム◎

『死ぬがよく候〈四〉 風』坂岡 真


死ぬがよく候〈四〉 風
主人公が振るう剣は、罪業消滅を求めているのか? 高杉千明先生が描く八郎兵衛の両眼に映るものとは?

 

 第1弾『月』、第2弾『影』、第3弾『花』と疾風怒濤の重版が続く、大人気シリーズ第4弾、『死ぬがよく候〈四〉 風』が満を持しての発売です!

 読者のみなさまに深く深く感謝申し上げます!!

 

 はてさて、これまで性懲りもなく女性に惑わされ続けてきた主人公の伊坂八郎兵衛。

 いい加減、女性には懲りたろうと思いきや、さすがに、「三巻目の正直」を吹っ飛ばしただけのことはあります。

 ご存じの通り八郎兵衛は、残虐無比な輩が「南町の虎」と恐れて、すたこらさっさと逃げ出すほどの名隠密廻り同心だったのですが、やはり彼もただの人間です。

 相手が冷艶清美な女性であれば、分かっちゃいるけど、やめられません。

 この巻でも、しっかり惑わされてしまいました。

 とはいえ、それが人間の業なわけですから、ここはひとつ寛大な御心で許してあげようではありませんか。そう、人間の業であれば、致し方もない。

 そんなとても人間臭い八郎兵衛が今回惑わされてしまうのは、なんとなんと、かつての許嫁であった、書役同心の娘・京香!?

 八郎兵衛は偶然にも、三年ぶりに戻ってきた江戸で、元許嫁の姿を目にしてしまうのです。

 しかも、元上役で吟味方与力・田所采女の屋敷前というのですから、なにかの因縁としか思えません。

 なぜなら、この田所采女という奴、八郎兵衛と深い関りがあるのですから。

 滅多なことでは弱味をみせない芯の強さがあるという京香ですが、今はいったいどのような境遇に生きているのでしょう……。

 真打ちの女性登場に八郎兵衛は、江戸の空になにを見るのでしょうか?

 そして、立身流無敵の必殺技・豪撃はなにを斬るのでしょうか?

 目頭熱い剣豪流浪小説第4弾、ページを濡らさぬよう、ハンケチのご用意を忘れずに。

──『死ぬがよく候〈四〉 風』担当者より