◎編集者コラム◎ 『本能寺異聞 信長と本因坊』坂岡真

◎編集者コラム◎

『本能寺異聞 信長と本因坊』坂岡真


 シリーズ累計210万部突破の大人気シリーズ「鬼役」の坂岡真先生が、日本史最大のミステリー〈本能寺の変〉の謎に挑戦したのが、本書『本能寺異聞 信長と本因坊』。

第六天魔王を想起させる安土城、血と炎を彷彿させる夕日。異様な圧を感じる装画を、西山竜平先生が描いてくださいました(単行本刊行時は、高杉千明先生。迫力ある登場人物が印象的です。千田嘉博教授の推薦文にも注目!)。

 信長から囲碁名人の称号を賜った法華僧の日海、後の本因坊算砂が主人公です。

 この算砂は一世名人であり、本因坊家の始祖でもあり、さらに碁打ちだけでなく、将棋指しの最高位でもあったというから、名人どころか超人とも言えそう。

 そんな主人公が、すでに天下を平定した大御所・徳川家康との対局中、「信長公の首級みしるし何処いずこにある」と、静かに問い詰められるシーンから物語は始まります。

 なんと、本能寺の変の直前、信長と碁盤に向き合っていた若き日の算砂は、事の真相を目の当たりにしていたのです。

 本能寺の変から25年も過ぎた今、まさか時の政権の最も偉い人から、尋問を受けるとは(汗)。算砂でなくとも、消されるのではないかと脂汗を掻くでしょう。

 信長や光秀のほかに、戦国武将は松永久秀、荒木村重、佐久間信盛、斎藤利三らが、ほかに五摂家筆頭の近衛前久、連歌師の里村紹巴、堺商人の小西隆佐、雑賀衆の鈴木孫一と善住房、薬師の曲直瀬道三、神主の吉田兼和、宣教師のオルガンティーノら、戦国時代を彩る人物が勢揃い。

 汗臭い男どもばかりですが、もちろん、女性も登場。秘命を帯びた女鉄砲撃ちの真葛と、若き日の算砂との淡き恋模様も目が離せません。

 本書の後日譚にあたる『太閤暗殺 秀吉と本因坊』が、幻冬舎さんから刊行されていますので、こちらもよろしければ、ぜひお手に取ってみてください。二度驚愕すること間違いなしです。

──『本能寺異聞 信長と本因坊』担当者より

本能寺異聞 信長と本因坊
『本能寺異聞 信長と本因坊』
坂岡真
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