◎編集者コラム◎ 『超短編! 大どんでん返し』編/小学館文庫編集部

◎編集者コラム◎

『超短編! 大どんでん返し』編/小学館文庫編集部


連載時は、風間勇人さんに挿絵を描いていただきました。
お気に入り、たくさんあるですが少しだけご紹介します。

 少しの時間で読める楽しさがあって、新たな作家さんが毎号誌面に登場してくださるようなもの。それなら、(原稿用紙換算で)5枚(2000字)くらいだろうか。

 他社さんの企画で「どんでん返し」のアンソロジーが好調だなー。え、5枚でどんでん返し? それはかえってハードルが上がって誰も受けてくれないのでは(もやもや)……。

 そんな気持ちで小説誌「STORY BOX」の会議で提案したふわっとした企画に、編集長のGOが出て『超短編! 大どんでん返し』というタイトルがつきました。第一回は「どんでん返しといえば!」と乾くるみさんにご依頼したところ、すんなりOKのお返事をいただきました。

 こんなにもとんとん拍子でいいのかな。締め切りの日まで時間があったので、ふと思い出しては大丈夫かな、この企画……とドキドキする日々を送っていました。

 乾さんから原稿が届き、読み終えた時の気持ちは忘れられません。2000字でそれまで見ていた景色をガラリと変えることができるんだ!と、とても興奮しましたし、この企画の成功を確信しました。

 連載が進む中、ご依頼した翌日に原稿が届き、私の「ご執筆いただきたい」という念が伝わっていたのかしら(喜)と思ったり、ぜひ参加したいとご連絡をいただいたり、「小説丸」でも転載することになってたくさんの方が読みに来てくださったり、と嬉しいことがたくさんありました。ご参加くださった作家の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 無事に連載を終え、このたび一冊の本になりました。

 帯の惹句は「1話4分。あなたは30回、だまされる!!」。4分といえば、東京の地下鉄や山手線だと2駅分くらい。台所ならたっぷりのお湯が沸騰するくらい? 電子レンジなら、4分で鶏ハムが出来るらしいですよ。少し話がそれましたが、それくらいの時間で楽しめる物語が30話収録されています。

「でもお高いんでしょう?」とお思いのあなた! なんと、500円+消費税。税込550円です。無粋なことを言いますが、とてもお得です。ぜひ手に取って、あるいはカートに入れてレジへ進んでください。損はさせません。

 小説誌「STORY BOX」では、『超短編! 大どんでん返し』のシーズン2が始まります。まだ見ぬ「どんでん返し」をどうぞお楽しみに!

──『超短編! 大どんでん返し』担当者より
  

超短編!大どんでん返し

『超短編! 大どんでん返し』
編/小学館文庫編集部

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