◎編集者コラム◎ 『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』岸田奈美
◎編集者コラム◎
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』岸田奈美
ネットに、テレビに、ラジオに、出版にと大活躍の岸田奈美さん。
本書の単行本版が出たのは2020年のこと。中学生のPOPコンクールの対象作品に選出されたり、70~80代の方からファンレターが届いたり、幅広い年齢層の方からに反響をいただきました。
それから2年半を経て、この度、文庫化されました。
「岸田家感涙! ドラマ化決定」という錦を飾って……!!
もともと文庫は、2023年1月に文庫化する予定だったのですが、NHK BSプレミアムドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(全10回・夜10:00~10:50)にてドラマ化が決定し、ならば、ドラマは5月14日スタートなので、そこに合わせて、前月の4月に発売しましょう! ということになりました。せっかくなので、出版社も一緒に盛り上げたい!! 社内も大いに盛り上がります。
単行本版の帯もドラマ化帯に付け替え、文庫とならべるとさらにかわゆいです!
装丁は、単行本と同様に、装丁界の巨匠・祖父江慎さん率いるコズフィッシュさんです。
ちなみに、弟・良太さんの手書きのページ番号と岸田家の家族写真(撮影・幡野広志さん)がはさまった仕掛けは単行本版のみです。
文庫版では、岸田さんによる、かきたし原稿「表紙の絵の味」と文庫あるがき(おかわり)、作家・一穂ミチさんによる解説が新たに楽しめます。
解説の一穂ミチさん、表に出していませんが、岸田さんを応援している方のひとりです。この解説、冒頭で「ふふっ」と笑わせてくれますが、そこから怒涛の展開で、もう私、気づけば涙を流していました。愛とやさしさとおもしろさがあふれる解説です。
思いをこめた愛しい一冊になっています。ぜひお手にとっていただけますとうれしいです。
──『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』担当者より
『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった +かきたし』
岸田奈美