◎編集者コラム◎ 『アジフライの正しい食べ方』浅田次郎
◎編集者コラム◎
『アジフライの正しい食べ方』浅田次郎
大物作家が遭遇した海外、国内での抱腹絶倒の出来事から身辺に起こるドラマチックな出来事を絶妙の筆致で描く、浅田次郎さんの人気エッセイシリーズ。
第五弾の今作品はちょっと目を惹くタイトルです。
JALの機内誌「SKYWARD」の人気連載をまとめたこのシリーズ。食と笑いと涙と、毎回予想を超える内容で多くのファンに支持されています。
今回のタイトルは本作品に収録されている同名のエッセイから取ったものなのですが、一体アジフライに正しい食べ方があるのだろうかと思われるかたも多いはず。
食堂でアジフライ定食を頼むと、黄金色に輝くアジフライとご飯と味噌汁。そして漬物やちょっとした副菜などがついて来ることが多いですよね。
ではアジフライはどうやって食べるのが正しいのか、みなさんはどう思われますか?
味噌汁をひとくち飲んでから、あるいはまずご飯を少したべてから、いきなりアジフライにかぶりつくのもありか……。
また、かけるのはソースなのか、醤油なのか、タルタルなのか、塩でいくのかそれとも……。
いったい、正しい食べ方とはどういうものなのでしょうか……。
作家が真面目に考察して考えて辿り着いた答えとは……。
今作品を読んでいただければ、想像の斜め上をいく内容に、驚くこと必至です。
そして、アジフライが食べたくなるのではないでしょうか。
《目次より》
『オリーブのめざめ』
『マスクの福音』
『ロス空港の大捕物』
『昭和三十年の温泉旅行』
『我が輩はゲコである』
『サウナの考察』
『クスリのリスク』
『鞄の中身』
『煙花三月揚州に下る』
『東京の緑』
ほか深い余韻のエッセイをご堪能あれ。
──『アジフライの正しい食べ方』担当者より