庄野潤三電子全集

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庄野潤三(しょうの・じゅんぞう)

1921(大正10)年2月9日〜2009(平成21)年9月21日。小説家。大阪生まれ。住吉中学、大阪外国語学校英語部を経て、九州帝国大学法文学部卒。大学2年次に海軍に入営。海軍少尉に任官し庄野隊を編成。伊豆半島で終戦を迎え、復員した。1946年、島尾敏雄、林富士馬、三島由紀夫らと同人誌「光耀」を発行。教職、朝日放送勤務を経て小説家に。1955年、「プールサイド小景」で第32回芥川賞を受賞。1957年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン・カレッジで客員として過ごす。1960年、『静物』で第7回新潮社文学賞、1966年、『夕べの雲』で第17回読売文学賞、1971年、『絵合せ』で第24回野間文芸賞など、受賞歴多数。日本芸術院会員。平穏な日常の危うさを描いた初期の作品から、晩年の、山の上の家での穏やかな暮らしを描いた作品まで、一貫して家族の平凡な日々を細やかに描き、世代を越えた多くの愛読者をもつ。

「庄野潤三全集」とは――

子供たちの成長や新しい家族とのふれあいなど、徹底して自身の家族の周辺でおこる何気ない日常を描き続けた〝家族小説の第一人者〟庄野潤三。

その文学の全貌を正しくアーカイブするべく、作品を時系列に配した編年体形式で全20巻の電子全集化し、2023年から2024年にかけて配信。その記念すべき第1巻は2023年9月29日より配信開始。

監修者に日本文学研究の若き俊英で日本大学芸術学部准教授・上坪裕介氏を迎え、第1巻から13巻までは年代別に主に小説作品、14巻から18巻まではエッセイ作品、19巻から20巻は主に単行本未収録作品を収録。

■各巻のテーマは、第1巻から13巻までは年代別に主に小説作品、14巻から18巻まではエッセイ作品、19巻から20巻は主に単行本未収録作品を時系列順の編年体形式で構成します。
■全20巻を、2023年9月29日より毎月1巻ずつ、約2年にわたり配信いたします。
■価格は、1巻本体2,500円+税
■各巻に、生原稿や、関連文章、写真等が付録として付きます。
■対象端末/電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PC。
■販売サイト/主要な電子書店

最新刊

庄野潤三電子全集8 1975―1978年 『ガンビアの春』ほか(2024年4月26日配信)

庄野潤三電子全集8

■1975年
五徳
やぶかげ
鍛冶屋の馬
かまいたち
七草過ぎ
屋上
ユッカ蘭の猫
花瓶
草餅
ココアと筍
梅の実
雲の切れ目
シャボン玉吹き
納豆御飯
真夜中の出発

■1976年
かたつむり
家鴨
分れ道の酒屋
菱川屋のおばあさん
写真屋 

■1977年
シェリー酒と楓の葉
引潮
フィンランド土産
林の中
水の都
ヨークシャーの茶碗
コルクの中の猫
窓の灯
移転計画
双眼鏡

■1978年
割算
船長の椅子
廃屋
東部への旅
除夜
ガンビアの春

■解題
聞き書き小説と「水の都」
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館8

■年譜
1975-1978年

配信スケジュール

庄野潤三電子全集1 1949―1954年 『プールサイド小景』ほか(2023年9月29日配信)

庄野潤三電子全集1

■1949年
愛撫

■1950年
舞踏
スラヴの子守唄
メリイ・ゴオ・ラウンド

■1952年
紫陽花 

■1953年
喪服
恋文
会話
流木

■1954年
噴水
十月の葉
臙脂
桃季
黒い牧師
団欒
結婚
プールサイド小景 

■解題
新人作家としての出発と夫婦小説
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館1

■年譜
1921-1954年

庄野潤三電子全集2 1955―1956年 『ザボンの花』ほか(2023年10月27日配信)

庄野潤三電子全集2

■1955年
伯林日記
鵞ペン
バングローバーの旅
ザボンの花
雲を消す男
兄弟
薄情な恋人
三つの葉
ビニール水泳服実験
緩徐調
無抵抗 

■1956年
勝負

旅人の喜び

■解題
芥川賞受賞と「ザボンの花」の連載
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館2

■年譜
1955-1956年

庄野潤三電子全集3 1957―1960年 『ガンビア滞在記』『静物』ほか(2023年11月24日配信)

庄野潤三電子全集3

■1957年
相客

■1958年
イタリア風
五人の男

■1959年
南部の旅
父母の国
ガンビア滞在記
話し方研究会
ニュー・イングランドびいき
静かな町
蟹 

■1960年
静物
なめこ採り
二人の友
ケリーズ島

■解題
アメリカ留学と『ガンビア滞在記』
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館3

■年譜
1957-1960年

庄野潤三電子全集4 1961―1963年 『浮き燈台』ほか(2023年12月29日配信)

庄野潤三電子全集4

■1961年

マッキー農園
グランド・キャニオン
二つの家族
浮き燈台

■1962年

雷鳴
薪小屋
日ざかり
つむぎ唄
写真家スナイダー氏

■1963年


石垣いちご

■解題
「静物」と「道」をめぐって
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館4

■年譜
1961-1963年

庄野潤三電子全集5 1964―1967年 『夕べの雲』ほか(2024年1月26日配信)

庄野潤三電子全集5

■1964年
鉄の串
蒼天
曠野
夕べの雲
佐渡 

■1965年
つれあい
冬枯
行きずり
秋風と二人の男 

■1966年
まわり道
流れ藻
雉子の羽 

■1967年
山高帽子

丘の明り 

■解題
山の上の家と「夕べの雲」
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館5

■年譜
1964-1967年

庄野潤三電子全集6 1968―1970年 『絵合せ』『前途』ほか(2024年2月23日配信)

庄野潤三電子全集6

■1968年
尺取虫
星空と三人の兄弟
前途
湖上の橋

■1969年
秋の日
雨の日
戸外の祈り
紺野機業場
パナマ草の親類

■1970年
小えびの群れ
年ごろ
さまよい歩く二人
野菜の包み
屋根
絵合せ

■解題
「前途」とその時代
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館6

■年譜
1968-1970年

庄野潤三電子全集7 1971―1974年 『明夫と良二』ほか(2024年3月29日配信)

庄野潤三電子全集7

■1971年
蓮の花
仕事場
カーソルと獅子座の流星群
宝石のひと粒
休みのあくる日
組立式の柱時計

■1972年
餡パンと林檎のシロップ
明夫と良二
野鴨

■1973年
雨傘
沢登り
燈油
おんどり
鷹のあし
甘えび
くちなわ
ねずみ
泥鰌
うずら
おもちゃ屋

■1974年
砂金
三宝柑
漏斗
引越し
葡萄畑
葦切り

■解題
長女の結婚と家族のかたち
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館7

■年譜
1971-1974年

庄野潤三電子全集8 1975―1978年 『ガンビアの春』ほか(2024年4月26日配信)

庄野潤三電子全集8

■1975年
五徳
やぶかげ
鍛冶屋の馬
かまいたち
七草過ぎ
屋上
ユッカ蘭の猫
花瓶
草餅
ココアと筍
梅の実
雲の切れ目
シャボン玉吹き
納豆御飯
真夜中の出発

■1976年
かたつむり
家鴨
分れ道の酒屋
菱川屋のおばあさん
写真屋 

■1977年
シェリー酒と楓の葉
引潮
フィンランド土産
林の中
水の都
ヨークシャーの茶碗
コルクの中の猫
窓の灯
移転計画
双眼鏡

■1978年
割算
船長の椅子
廃屋
東部への旅
除夜
ガンビアの春

■解題
聞き書き小説と「水の都」
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館8

■年譜
1975-1978年

庄野潤三電子全集9 1979―1987年 『インド綿の服』『世をへだてて』ほか(2024年5月31日配信)

庄野潤三電子全集9

■1979年
三河大島
伊予柑
ある健脚家の回想 

■1980年
モヒカン州立公園
失せ物
早春

■1981年
インド綿の服

■1982年
陽気なクラウン・オフィス・ロウ
おじいさんの貯金

■1983年
大きな古時計
泣鬼とアイルランドの紳士

■1984年
楽しき農婦
メイフラワー日和
山の上に憩いありー都築ヶ岡年中行事
サヴォイ・オペラ
雪の中のゆりね 

■1985年
誕生祝い (のち改題→誕生日の祝い)

■1986年
ガンビア停車場
夏の重荷

北風と靴

■1987年
大部屋の人たち
Dデイ
作業療法室
同室の人
足柄山の春

■解題
「山の上に憩いあり」と移りゆく季節
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館9

■年譜
1979-1987年

庄野潤三電子全集10 1988―1994年 『さくらんぼジャム』『文学交友録』ほか (2024年6月28日配信)

庄野潤三電子全集10

■1988年
エイヴォン記

■1989年
懐かしきオハイオ

■1981年
インド綿の服

■1991年
鉛筆印のトレーナー

■1992年
さくらんぼジャム

■1994年
文学交友録

■解題
新たな歩み、「フーちゃん三部作」
上坪裕介

■付録
庄野潤三資料館10

■年譜
1988-1994年