庄野潤三電子全集

庄野潤三(しょうの・じゅんぞう)
1921(大正10)年2月9日〜2009(平成21)年9月21日。小説家。大阪生まれ。住吉中学、大阪外国語学校英語部を経て、九州帝国大学法文学部卒。大学2年次に海軍に入営。海軍少尉に任官し庄野隊を編成。伊豆半島で終戦を迎え、復員した。1946年、島尾敏雄、林富士馬、三島由紀夫らと同人誌「光耀」を発行。教職、朝日放送勤務を経て小説家に。1955年、「プールサイド小景」で第32回芥川賞を受賞。1957年から1年間、米国オハイオ州ガンビアのケニオン・カレッジで客員として過ごす。1960年、『静物』で第7回新潮社文学賞、1966年、『夕べの雲』で第17回読売文学賞、1971年、『絵合せ』で第24回野間文芸賞など、受賞歴多数。日本芸術院会員。平穏な日常の危うさを描いた初期の作品から、晩年の、山の上の家での穏やかな暮らしを描いた作品まで、一貫して家族の平凡な日々を細やかに描き、世代を越えた多くの愛読者をもつ。
「庄野潤三全集」とは――
子供たちの成長や新しい家族とのふれあいなど、徹底して自身の家族の周辺でおこる何気ない日常を描き続けた〝家族小説の第一人者〟庄野潤三。
その文学の全貌を正しくアーカイブするべく、作品を時系列に配した編年体形式で全20巻の電子全集化し、2023年から2024年にかけて配信。その記念すべき第1巻は2023年9月29日より配信開始。
監修者に日本文学研究の若き俊英で日本大学芸術学部准教授・上坪裕介氏を迎え、第1巻から13巻までは年代別に主に小説作品、14巻から18巻まではエッセイ作品、19巻から20巻は主に単行本未収録作品を収録。
■各巻のテーマは、第1巻から13巻までは年代別に主に小説作品、14巻から18巻まではエッセイ作品、19巻から20巻は主に単行本未収録作品を時系列順の編年体形式で構成します。
■全20巻を、2023年9月29日より毎月1巻ずつ、約2年にわたり配信いたします。
■価格は、1巻本体2,500円+税
■各巻に、生原稿や、関連文章、写真等が付録として付きます。
■対象端末/電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PC。
■販売サイト/主要な電子書店
最新刊
庄野潤三電子全集19 単行本未収録作品集 (2025年3月28日配信)

■小説
籠の鳥
汽車・汽船
満洲旅行
一月十二日の記
雪・ほたる
罪
淀の河邊
貴志君の話
ピューマと黒猫
靑葉の笛
赤い花
居眠り王様
東京城
ニキータと鶯の話
BADMINTON
ハシッシュ
こぐま
夕空睛れて
銀鞍白馬
おおむ物語
兄弟
ナンダコンダ川探険記
分別
さすらい人
渡世
雑煮
馬
虹と鎖
独身
文づかい
仏壇
指揮官
ピューマと一匹の泥鰌の話
異端糾問
歸宅の時
海の景色
少年
長い電話
可愛い人
若い来客
離れ島
孔雀の卵
スカランジェロさん
ダゴンさんの戀人
ナイター
黄色いガウン
夢見る男
不安な戀人
会話の練習
ハンモック
太い糸
夢のコート
ある町
獨身
野こそ我らが庭(第一回〜第六回)
父
自由な散歩
私のパタシュ
吊橋
土人の話
王様とペンギン(第一話~第二話)
ミノーの減食
湖中の夫
セーラの話
リッチソン夫妻
一夜の宿
休日
東へ…
子供の怪我
思い出すこと
昔の仲間
七草まで
フランス人形の絵
■詩
詩集夕立
夕立
蚊取線香の歌
サナトリウム行き患者の歌
淵
三回忌
秋の夜
大根畑と
十二月十九日、初戀を偲ぶ歌
後記
チェルニのうた
父おや
火星
暗い屋上
九ひきの「あひる」
冬の夜の星
風のいたづら
今村二郎の話
■解題
詩心を磨く——未発表詩稿「詩集夕立」そのほか
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館19
庄野潤三電子全集1 1949―1954年 『プールサイド小景』ほか(2023年9月29日配信)

■1949年
愛撫
■1950年
舞踏
スラヴの子守唄
メリイ・ゴオ・ラウンド
■1952年
紫陽花
■1953年
喪服
恋文
会話
流木
■1954年
噴水
十月の葉
臙脂
桃季
黒い牧師
団欒
結婚
プールサイド小景
■解題
新人作家としての出発と夫婦小説
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館1
■年譜
1921-1954年
庄野潤三電子全集2 1955―1956年 『ザボンの花』ほか(2023年10月27日配信)

■1955年
伯林日記
鵞ペン
バングローバーの旅
ザボンの花
雲を消す男
兄弟
薄情な恋人
三つの葉
ビニール水泳服実験
緩徐調
無抵抗
■1956年
勝負
机
旅人の喜び
■解題
芥川賞受賞と「ザボンの花」の連載
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館2
■年譜
1955-1956年
庄野潤三電子全集3 1957―1960年 『ガンビア滞在記』『静物』ほか(2023年11月24日配信)

■1957年
相客
■1958年
イタリア風
五人の男
■1959年
南部の旅
父母の国
ガンビア滞在記
話し方研究会
ニュー・イングランドびいき
静かな町
蟹
■1960年
静物
なめこ採り
二人の友
ケリーズ島
■解題
アメリカ留学と『ガンビア滞在記』
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館3
■年譜
1957-1960年
庄野潤三電子全集4 1961―1963年 『浮き燈台』ほか(2023年12月29日配信)

■1961年
花
マッキー農園
グランド・キャニオン
二つの家族
浮き燈台
■1962年
道
雷鳴
薪小屋
日ざかり
つむぎ唄
写真家スナイダー氏
■1963年
橇
鳥
石垣いちご
■解題
「静物」と「道」をめぐって
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館4
■年譜
1961-1963年
庄野潤三電子全集5 1964―1967年 『夕べの雲』ほか(2024年1月26日配信)

■1964年
鉄の串
蒼天
曠野
夕べの雲
佐渡
■1965年
つれあい
冬枯
行きずり
秋風と二人の男
■1966年
まわり道
流れ藻
雉子の羽
■1967年
山高帽子
卵
丘の明り
■解題
山の上の家と「夕べの雲」
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館5
■年譜
1964-1967年
庄野潤三電子全集6 1968―1970年 『絵合せ』『前途』ほか(2024年2月23日配信)

■1968年
尺取虫
星空と三人の兄弟
前途
湖上の橋
■1969年
秋の日
雨の日
戸外の祈り
紺野機業場
パナマ草の親類
■1970年
小えびの群れ
年ごろ
さまよい歩く二人
野菜の包み
屋根
絵合せ
■解題
「前途」とその時代
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館6
■年譜
1968-1970年
庄野潤三電子全集7 1971―1974年 『明夫と良二』ほか(2024年3月29日配信)

■1971年
蓮の花
仕事場
カーソルと獅子座の流星群
宝石のひと粒
休みのあくる日
組立式の柱時計
■1972年
餡パンと林檎のシロップ
明夫と良二
野鴨
■1973年
雨傘
沢登り
燈油
おんどり
鷹のあし
甘えび
くちなわ
ねずみ
泥鰌
うずら
おもちゃ屋
■1974年
砂金
三宝柑
漏斗
引越し
葡萄畑
葦切り
■解題
長女の結婚と家族のかたち
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館7
■年譜
1971-1974年
庄野潤三電子全集8 1975―1978年 『ガンビアの春』ほか(2024年4月26日配信)

■1975年
五徳
やぶかげ
鍛冶屋の馬
かまいたち
七草過ぎ
屋上
ユッカ蘭の猫
花瓶
草餅
ココアと筍
梅の実
雲の切れ目
シャボン玉吹き
納豆御飯
真夜中の出発
■1976年
かたつむり
家鴨
分れ道の酒屋
菱川屋のおばあさん
写真屋
■1977年
シェリー酒と楓の葉
引潮
フィンランド土産
林の中
水の都
ヨークシャーの茶碗
コルクの中の猫
窓の灯
移転計画
双眼鏡
■1978年
割算
船長の椅子
廃屋
東部への旅
除夜
ガンビアの春
■解題
聞き書き小説と「水の都」
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館8
■年譜
1975-1978年
庄野潤三電子全集9 1979―1987年 『インド綿の服』『世をへだてて』ほか(2024年5月31日配信)

■1979年
三河大島
伊予柑
ある健脚家の回想
■1980年
モヒカン州立公園
失せ物
早春
■1981年
インド綿の服
■1982年
陽気なクラウン・オフィス・ロウ
おじいさんの貯金
■1983年
大きな古時計
泣鬼とアイルランドの紳士
■1984年
楽しき農婦
メイフラワー日和
山の上に憩いありー都築ヶ岡年中行事
サヴォイ・オペラ
雪の中のゆりね
■1985年
誕生祝い (のち改題→誕生日の祝い)
■1986年
ガンビア停車場
夏の重荷
杖
北風と靴
■1987年
大部屋の人たち
Dデイ
作業療法室
同室の人
足柄山の春
■解題
「山の上に憩いあり」と移りゆく季節
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館9
■年譜
1979-1987年
庄野潤三電子全集10 1988―1994年 『さくらんぼジャム』『文学交友録』ほか (2024年6月28日配信)

■1988年
エイヴォン記
■1989年
懐かしきオハイオ
■1981年
インド綿の服
■1991年
鉛筆印のトレーナー
■1992年
さくらんぼジャム
■1994年
文学交友録
■解題
新たな歩み、「フーちゃん三部作」
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館10
■年譜
1988-1994年
庄野潤三電子全集11 1995―1998年 『貝がらと海の音』ほか (2024年7月26日配信)

■1995年
貝がらと海の音
■1996年
ピアノの音
■1997年
せきれい
■1998年
庭のつるばら
■解題
夫婦の晩年を描く
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館11
■年譜
1995-1998年
庄野潤三電子全集12 1999―2002年 『うさぎのミミリー』ほか (2024年8月30日配信)

■1999年
鳥の水浴び
■2000年
山田さんの鈴虫
■2001年
うさぎのミミリー
■2002年
庭の小さなばら
■解題
喜びの種子を紡ぐ
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館12
■年譜
1999-2002年
庄野潤三電子全集13 2003―2011年 『けい子ちゃんのゆかた』ほか(2024年9月27日配信)

■2003年
メジロの来る庭
■2004年
けい子ちゃんのゆかた
■2005年
星に願いを
■2006年
ワシントンのうた
■2011年
逸見小学校
■解題
大きな声でうたった歌――「ワシントンのうた」
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館13
■年譜
2003-2024年
庄野潤三電子全集14 エッセイ1 1953―1965年 『自分の羽根』ほか (2024年10月25日配信)

■1953年
「反響」のころ
■1955年
兄のいた学校
宿題
憂しと見し世ぞ
■1956年
「舞踏」の時
私の代表作
伊東先生
道のそばの家
危険な事業
ラインダンスの娘たち
「回転木馬」
息子の好物
「ピクニック」
■1957年
たつたの川
春近し
うちのノラ公
子供の盗賊
水色のネッカチーフ
私の取材法
庭の鉄棒
弟の手紙
吉川幸次郎「人間詩話」
■1958年
米と醤油
オハイオの新聞
アメリカの匂い
わが子の読書指導
フィリップの手紙
会話
梶井基次郎
■1959年
自分の羽根
兄の手紙
幸福な家庭と不幸な家庭
英国生れの女優
藤沢さんのこと
シュワルツ教授
自由自在な人
本の置き場所
福原麟太郎「本棚の前の椅子」
三人のディレクター
のらくらピクニック
父のいびき
言いそびれた話
延長戦
「騎兵隊」
牛
銀行の娘さん
■1960年
ガンビアの正月
印象深い本
病気見舞
結婚記念日
「ねずみの競走」
名瀬だより
アメリカの田舎道
豆腐屋
仙人峠から三陸海岸へ
年末の授産所
テレビの西部劇
壇さんの印象
■1961年
趣味のはなし
今年の仕事
サザン・パシフィック鉄道
ウィルソン食料品店
散髪屋ジム
日記から
青柳邸訪問記
忘れ得ぬ断章
「お前のうちじゃがな」
井上さんの印象
昔からある本
伊東静雄全集から
■1962年
志摩の安乗
わが小説
豆腐屋のお父さん
フクロウの声
姪のクロッキー帖
石神井公園
天龍川をさかのぼる
熊谷守一の回顧展
「青木繁」
文学を志す人々へ
「家」のお種
今年のムカデ
老人
黄色い帽子
方法としての私小説
■1963年
わたしの母校
チェーホフのこと
木山捷平「苦いお茶」
帝塚山界隈
昔も今も
ゴーゴリ
中村地平さん
郡上八幡
はじめての本
中山義秀氏
わたしの酒歴
『チャールズ・ラム伝』
無精な旅人
「砂上物語」
苦労性
大食い
待合せ
■1964年
多摩の横山
小島の手紙
林の中で
「家族日誌」
不案内
私の小説作法
「あなただけ今晩は」
私の戦争文学
道
秋元松代さんのこと
道ばた
「交尾」
地震・雷・風
絶版
■1965年
あらいぐま
苦手
夕暮れ
『毛蟲の舞踏会』
早稲田の完之荘
このごろ
お裾分け
ランサムさんの思い出
島田謹介氏邸
虫・ドラム鑵乗り
梅崎さんの字
芦花謹春園
書状計
三好さん
好きな花
石売り
安岡の着想
郵便受け
「町の踊り場」
「玉突屋」
「火鉢」
■解題
「自分の羽根」と伊東静雄の言葉
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館14
庄野潤三電子全集15 エッセイ2 1966―1975年 『庭の山の木』ほか (2024年11月29日配信)

■1966年
永遠に生きる言葉
竹の籠
私の古典
梅の花
犬の遠吠え
「グレート・レース」
島尾敏雄「私の文学遍歴」
子供と佐藤先生
「猫」・「交尾」
あわれときびしさ
佐渡の定期バス
マンスフィールド
豆腐屋
就寝時刻
古い、美しい校舎
烏瓜
好きということ
■1967年
生牡蠣
「トライラスとグレシダ」
冬の日
好みと運
石狩川
雪舟の庭
漱石の日記
わが青春の一冊
漫画友達
日常生活の旅
一つの緑
私の第一創作集
日本語の上手な詩人
「屋根」
胃腸病院の漱石
伊東静雄の手紙
夏の日記
箱崎網屋町
シェイクスピア
■1968年
サッカーと私
作品の背景
笹鳴
ロンドンの物音
伊東静雄・人と作品
舞台再訪
「俺たちに明日はない」
三浦哲郎の「枯すすき」
私の近況
夫のいい分、妻のいい分
イモリの話
喜劇の作家
要約された言葉
佐藤先生の顔
佐藤春夫
摂州合邦辻
チェーホフの言葉
「英語歳時記/春」
明るく、さびしい
一枚の絵
「治水」
■1969年
アケビ取り
日記と私
赤ん坊のころ
はやとうり
スタインベック「菊」
実のあるもの
日曜日
多摩丘陵に住んで
ひよどり
浄福を求めた作家
板金屋のじいさん
内田百閒「夜明けの稲妻」
坪田さんの油壺
井伏鱒二聞き書
吉本先生
勧工場のこと
小山清の思い出
青葉の庭
「琉球弧の視点から」
隣り村から
菊池重三郎「故郷の琴」
わが愛するうた
老年について
「花眼」の作者
中山さん
世間話のたのしさ
詩三つ
サローヤンの本
海のそばの静かな町
「フィクサー」
■1970年
都会ぎらい
魚・鳥・井伏さん
印象
ひよどり
クロッカスの花
雨の庭
ラグビー場にて
庭の山の木
「燈火頬杖」
らっきょと自然薯
頬白の声
睫毛
長者の風格
マリアン・アンダーソン
ド・ウィント「表畑」
ちいさな漁港の町
近況
■1971年
「瓦礫の中」
阪中正夫
「熱帯柳の種子」
伊東静雄のこと
春の花・うぐいす
「肥った女」
風雅の友
つぐみに学ぶ
散歩みち
三浦君の小説
率直、明瞭
少年・蟹・草野さん
わたしの古典
清瀬村にて
井伏鱒二「早稲田の森」
この夏のこと
はじめて書いた劇
短編のひとつ
■1972年
ゆとりときびしさ
くつぬぎ
このひと月
中村白葉随想集
好きな野菜
家の中の百閒
酒屋の兄弟
子供の本と私
家にあった本・田園
青柳さんの思い出
「忘れ得ぬ人々」
小判がた
無数の目
■1973年
紙屋の店員
庭のむかご
まめで、几帳面
「長尾良作品集」
日曜日の朝
海水浴
くちなしの花
忙しい夏
燈下雑記
生得のもの
私の映画見物
母国語について
■1974年
父と子
私の机
アンドリュー・ワイエス展
小綬鶏
霧とイギリス人
日を重ねて
雲雀
竹の柄の傘
「栗の樹」
庭の雨
「興福寺の写真」
「人生・読書」
■1975年
イソップとひよどり
ダロウェイ夫人
好きなことば
寒気団・ぎんなん・水中ポンプ
庭の水盤
李と桃の花
昔の友
一枚のレコード
雉鳥
中国語の作文
佐々木邦の随筆
水浴び
私の写生帳
黄河の鯉
詩集夏花
「彷徨」の作者
硯・オノト・小皿
生田小学校の金木犀
附添い
「土手の見物人」
■解題
日常の風景をとらえる
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館15
庄野潤三電子全集16 エッセイ3 1976―1985年 『ぎぼしの花』ほか (2024年12月27日配信)

■1976年
オハイオから
豆餅
荻焼の茶碗
クロッカス
金物屋
古備前の水甕
ひよどり
おはじき
侘助
こうこ鉢
庭の隅
歯医者
酒屋のおばあさん
ノビルと太巻
磯の小貝
日記
つぐみ
巣箱
一路平安
私の散歩
長女の贈り物
好きな詩
堤のほとり
硝子屋
魚屋の兄弟
海からの土産
『王様の背中』
水へ来る鳥
猫
チェーホフ
浮世
かみなり
かんぞう
母の命日
葡萄酒の栓
檀さんの思い出
静かな夜
エリア随筆
市場まで
「村の家」の田口
「孤島夢」のころ
「届けなかった手紙」
御代の稲妻
軍鶏
赤飯
■1977年
折にふれての詩
試合の前
「仰臥漫録」
書初め
女の子と魚屋
汽車の中
水盤
鳥・景色・人
長沖さん
お多福かぜ
在所言葉
干物と菠薐草
一本の葡萄酒
サンタフェ鉄道の思い出
吉田健一
二十年前
仲人
■1978年
ともしび
キャピュレットの召使
水溜り
春浅き
創意工夫
卒業証書
トランク
十和田さんの手紙
はじめて出会った本
「野趣」
■1979年
姉おとうと
ティペラリー
「子供の絵」
兄の贈物
下山省三「去年の雪」
猫と青梅とみやこわすれ
藤沢さんの短冊
「漕げや海尊」
近況
正確さとユーモア
■1980年
セルデン『卓上談』
河上さんの心境
原稿の字と小説の主題
「小沼丹作品集」
幼な顔
「ガンビアの春」補記
昔の帝塚山
好奇心と無欲
「明夫と良二」
柿生の河上さん
葉書の文字
ウエバーさんの手紙
■1981年
侘助
十六歳の入選作
福原さんを偲ぶ
福原さんの思い出
長女の手紙
四月の雨
チェーホフの映画
野方からの小包
「禿木随筆」
尾長
井内先生の思い出
朝のコーヒー
子供と河上さん
休暇中のロン
歴史と記憶
■1982年
「随想全集」のあとに
南天の実とクロッカス
エドワード・グレー卿
箕面の滝
鈴江さんと神戸
「素朴な味」
ラム
二羽の鴨とグレー卿
小綬鶏
萩野君のくれた手紙
菊池さんの手紙
洗濯干し
誕生日
水風船
秋扇
オルフォイスと「小公女」
山百合
パリと堺と河盛さん
汽笛と武蔵野の森
下曾我へ行った日のこと
■1983年
花鳥図
淀川の水
おかしみ、浄福
本の書き入れ
父と子
ヤンダの斧と燕
初めて候補になった頃
ぎぼしの花
嗅ぎ煙草とコーヒー
大倉山公園の図書館
■1984年
フィンガルの洞窟
江嶋さんの作風
物売りの声
ラムの引越し
チューリップと豆大福
相性と運命
へんちくりん
ぎんなん
「百千の」
横浜との縁
赤ん坊と切抜帳と「日本詩歌集」
「荻窪風土記」の思い出
■1985年
水盤とオランダの絵
雲隠れ
百科辞典と福原さん
神奈川と私
野々上さんの新著
会計簿と「チェーホフ読書ノート」
ユニバーシアード讃歌
慶同ラグビー
大事なこと
コニャック市営競技場
南の島のまどさん
「丑寅爺さんと」と詩碑除幕式
■解題
移りゆく山の上の家
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館16
庄野潤三電子全集17 エッセイ4 1986―1994年 『誕生日のラムケーキ』ほか(2025年1月31日配信)

■1986年
病院の早慶ラグビー
病後の私
祝辞
日豪ラグビーの思い出
金物屋まで
スコットランド応援
米国カナダ遠征
童心
米国ラグビーの将来
フェアプレー
香山蕃『ラグビー』
一番咲きの薔薇
聞き手と語り手
サヴォイ・オペラ年表
丹下氏邸・エリア随筆
■1987年
やきもの好き
気儘な附合い
九州との縁
文章の力
島尾敏雄を偲ぶ
昔のノートから
『丘の橋』
今年の秋
「グラッ返り」
「少年パタシュ」
■1988年
誕生日のアップルパイ
『ブロードウェイの天使』
歌集『利根川の漣』
喜びの種子見つけて
春を待つ
井伏鱒二「へんろう宿」
佐藤春夫『お絹とその兄弟』
「ボタンとリボン」
私の夏の愉しみ
山本さんと牛乳
古木鐵太郎全集
梨屋のお嫁さん
大竹さんから聞いたこと
■1989年
能登の毛がに
近況
子守りの一日
「夕べの雲」―自作再見
南足柄行
のびやかに明るく
エイヴォン記
藤澤さんを偲ぶ
■1990年
おるす番
たき火
驢馬
浦島太郎
荒野の苔
長女の宅急便
草野さんを偲ぶ
花鳥図
スープ
誕生日のラムケーキ
大きな犬
最初の小説
老いての物語
剣幸の退団を惜しむ
■1991年
赤毛のアン
旅のプログラム
一枚の写真
「イースター・パレエド」
井上さんを偲ぶ
慈眼――井上靖
森亮さんの訳詩集
『夕べの雲』の一家
紙吹雪
剣幸の魅力
檀さんとの御縁
■1992年
ロビンソン・クルーソーの傘
わたしのベスト3
時計屋さんの景色
旅さきの井伏さん
小沼丹の『清水町先生』
井伏さんの『たらちね』
蛇笏の一句
祝辞
『水の都』の縁
『還暦の鯉』の井伏さん
■1993年
梅見のお弁当
大佛次郎と『苦楽』の時代
宝塚との縁
「さくらんぼジャム」――近況
『餘日』の一句
いきいきと
孫娘の学習机
ふっくらしたもの
土佐堀川
新宝塚大劇場への旅
井伏さんを偲ぶ
旅から帰って
和やかに、しみじみと
海賊の切手
有美ちゃんのおみやげ
『白鳥の歌』・水甕
井伏さんの本
贈呈式での挨拶
ごあいさつ
■1994年
誕生日の贈り物
福田宏年『バルン氷河紀行』
青い蘭の花
「ざんねん」とでびら
この半年――近況
『サヴォイ・オペラ』余録
開会の挨拶――小沼丹の会
英二伯父ちゃんの薔薇
好奇心の強い人
をりとりて
ミュージカル「シーソー」の記
■解題
晩年へ向かう転換期
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館17
庄野潤三電子全集18 エッセイ5 1995―2002年 『孫の結婚式』ほか(2025年2月28日配信)

■1995年
うり坊のはなし
福原さんの随筆
じいたんのハーモニカ
『旅愁』の作者
漢文の井内先生
福原さんの言葉
ミッキーマウス・マーチ
『懐かしきハイオ』――近況
私のリフレッシュ――談話・小玉祥子記
お墓参り・達治詩碑
散歩道から
子供が小さかったころ
この夏の思い出
この夏のこと
朴葉みそ
宝塚・井伏さんの思い出――『散歩道から』
名言
湧き出るよろこび
『夕べの雲』の丘
「杜子春」
じいたんのハーモニカ その後
近況Ⅰ
■1996年
野菜讃歌
梅の実とり
『絵合せ』を読む
『沙翁傑作集』のこと――父の本棚
遠藤の新しい本
井伏さんの『微用中のこと』
遠藤から届いた花
ラムの『エリア随筆』
阪田寛夫と「ノイマン爺さん」
井伏さんのお酒
庭のブルームーン
フランスの土産話――遠藤周作を偲ぶ
■1997年
小沼とのつきあい
大根おろしの汁について
わが散歩・水仙
飯田中尉のこと
わが庭の眺め
このごろ
お祝いの絨毯の話――『ピアノの音』
「われとともに老いよ」――『ピアノの音』
新たなるよろこび――『ピアノの音』
師弟の間柄
うさぎの話
近況Ⅱ
■1998年
うさぎのミミリー
私の好きな歌
日本語の達人
池田さんとのご縁
あとにのこるは
王維の山の詩
私の履歴書
自然堂のことなど
大きな西瓜
文章の力
『夕べの雲』のご縁 須賀敦子さん
野菜のよろこび
崖の坂道
「豊年虫」
鈴虫
吉本先生のこと
■1999年
印象に残った本 一九九八年
歩く
佐藤先生と兄と「静物」
『エリア随筆』『丹下氏邸』
■2000年
印象に残った本 一九九九年
孫の結婚式
父 庄野貞一のこと
春のうた
井上さんとのおつきあい
近況
河盛さんを偲ぶ
リハビリ訓練の日々
「光耀」のころ
夕食まで
崖の坂道で
■2001年
伊東静雄「野の夜」
週間日記
すみだの花火
おじいちゃんの食後
ゆっくり歩く
わが師の恩
律儀で純真 若き日の島尾敏雄
鈴虫のはなし
林富士馬さんを偲ぶ
むじな坂のはなし
■2002年
童心と風格
初対面の頃
なつかしい思い出
小沼丹
井伏鱒二さんのかめ
ラムとのつきあい
孫のくれたお祝い
『インド綿の服』のこと
私の週間食卓日記
本との出会い
『うさぎのミミリー』のこと
家族新年会
ワールドカップ印象記
■解題
「山の上の家」という場所
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館18
庄野潤三電子全集19 単行本未収録作品集 (2025年3月28日配信)

■小説
籠の鳥
汽車・汽船
満洲旅行
一月十二日の記
雪・ほたる
罪
淀の河邊
貴志君の話
ピューマと黒猫
靑葉の笛
赤い花
居眠り王様
東京城
ニキータと鶯の話
BADMINTON
ハシッシュ
こぐま
夕空睛れて
銀鞍白馬
おおむ物語
兄弟
ナンダコンダ川探険記
分別
さすらい人
渡世
雑煮
馬
虹と鎖
独身
文づかい
仏壇
指揮官
ピューマと一匹の泥鰌の話
異端糾問
歸宅の時
海の景色
少年
長い電話
可愛い人
若い来客
離れ島
孔雀の卵
スカランジェロさん
ダゴンさんの戀人
ナイター
黄色いガウン
夢見る男
不安な戀人
会話の練習
ハンモック
太い糸
夢のコート
ある町
獨身
野こそ我らが庭(第一回〜第六回)
父
自由な散歩
私のパタシュ
吊橋
土人の話
王様とペンギン(第一話~第二話)
ミノーの減食
湖中の夫
セーラの話
リッチソン夫妻
一夜の宿
休日
東へ…
子供の怪我
思い出すこと
昔の仲間
七草まで
フランス人形の絵
■詩
詩集夕立
夕立
蚊取線香の歌
サナトリウム行き患者の歌
淵
三回忌
秋の夜
大根畑と
十二月十九日、初戀を偲ぶ歌
後記
チェルニのうた
父おや
火星
暗い屋上
九ひきの「あひる」
冬の夜の星
風のいたづら
今村二郎の話
■解題
詩心を磨く——未発表詩稿「詩集夕立」そのほか
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館19
庄野潤三電子全集20 単行本未収録エッセイ、対談・座談集(2025年4月25日配信)

〈エッセイ〉
■1947年
映畫雑記
冐險心について
■1948年
伊東靜雄
別当と別所
藤村のファイト
ユリシス
孤児と野球
蜂の巣の子供たち
つらい日曜日
サロウヤン
■1949年
卵と私
僕の阪神軍
文芸時評󠄁
打撃王
わが文学の課題
サロィアンのこと
サロィアンのこと(2)
十月三十日同人会記
■1950年
幸田文「父――その死」
抑制について
アルマン「白い塔」
サローヤン「君が人生の時」
愛情に満ちた歷史眼
君が人生の時―人生肯定の作家・サロウヤン
ロバート・ネーサン「ジェニイの肖像」
意欲と表現
「霖雨」その他
阿川弘之「年年歳歳」
■1951年
男らしい人間
■1953年
消えゆくか
現代文学の断層
期待される新進作家
或る日の佐藤春夫氏
伊東靜雄先生のこと
経験的リアリティ
■1954年
小沼丹「村のエトランジェ」
自尊心によって失われた愛
書評『姉妹』(畔柳二美著)
■1955年
野生への欲望
根源的なもの
芥川賞を受けて
〝職業小説〟の提唱――「プールサイド小景」の基盤
感想
第三十二回芥川龍之介賞受賞ーー感想
月給と原稿料
バングローバーの旅
これだけはしてはならぬ――職場で一番きらわれること
恋愛の問題
私の切拔帳
三島由紀夫・編「靑春をどう生きるか」
私の観念小説
本質への単純化を――生活とラジオの問題
かの旅――伊東靜雄先生のこと
愛情について
靑春期の読書
忘れられぬ感動
吉行淳之介「漂う部屋」
小沼丹
書評 『黑い蝶』(井上靖著)
デュフィの滑走――小說書きの苦痛
■1956年
男と月給
男性からみた女性の魅力
吉行淳之介「原色の街」
井伏鱒二「白鳥の歌」
大きな男
イルカの親子
サラリーマンの休日
書評『 贋・久坂葉子傳』(富士正晴著)
ヘミングウェイ
阿川弘之「雲の墓標」
ボクシング・クラブ
立会演説会
親身で優しい気持
井上靖『姨捨󠄁』『満ちて来る潮』
「うた日記」の思い出
料理学校大繁昌記
『武蔵野』の感想
相手を理想化する心
コンコルドの広場
梅崎春生論――生活を愛する强い心
青春
室生犀星『三人の女』
テニスの練習
女が女を見る眼
家族旅行の楽しさ
■1957年
『エリア隨筆』
菊池重三郎『ヤコブの梯子』
野口冨士男『いのちある日に』
畔柳二美『明日はほんとうに来るだろうか』
高見順『湿原植物群落』
井上靖『孤猿』
冬の夜ばなし
「野こそ我らの庭」連載にあたって
舌の散歩
チヤールズ・ラムのこと――思いやりの心
裸のピカソ
人のことは言へない
山崎豊子「暖簾」
安岡章太郎「青い貝殻」
古木鉄太郎「吹きぶり」
白墨の字
翻訳モノいろいろ
書評『射程』(井上靖著)
黑松選手のこと
グランドキャニオンの小学校
■1958年
親切なガンビアの人たち
オハイオ州ガンビアの話
一年ぶりの日本の味
ガンビアの奥さん
日本の男
詩心・生活
趣味について
解説『花粉』(藤沢桓夫著)
大陸の旅
二つの絵葉書
愚問賢答
アメリカン・ハズバンド
ガンビア通信
顔見知り
ジム・ビショップ『キリストが死んだ日』
ガンビアの蛍
ガンビヤ便り(1)〜(7)((5)を除く)
ケニヨン通信(第1回)〜(最終回)(第6回を除く)
電話線を渡るリス
吉行淳之介「男と女の子」 安岡章太郎「二つの顔」
女房子供を養う道
私の感想――アメリカの家庭を見て――
■1959年
滞在記文学の新しい型
小山清「日日の麺麭」
ぼくの伯父さん
ひょうたんすずめ
放送への自然な欲求
友だちに裏切られた晴子さんへ
散髪の話
旅
鹿を追う子
荷車の歌
三月生れ
旅路
ガンビアが恋しい
若き芥川賞作家たち房総へゆく
フィリップの気持
思ひ出
ソイ的人間
ハワイの折鶴
井上靖「ある落日」
山川方夫「日々の死」
釣堀
ある前書
ジェーンのシャツ・ブラウス
伊東靜雄先生
大阪帝塚山
御母衣ダム
井上靖「波潯」・石坂洋次郎「寒い朝」
近藤啓太郎「冬の嵐」
私のスケッチブック
吉田穂高
つき合い――アメリカの主婦の楽しみ
英語は通じるか
アメリカの田舎
井伏鱒二「珍品堂主人」「木靴の山」
大佛次郎「冬あたたか」
コラム「箱」(11月9日掲載分)
コラム「箱」(11月10日掲載分)
コラム「箱」(11月11日掲載分)
コラム「箱」(掲載月日不明1)
コラム「箱」(掲載月日不明2)
マレク・フラスコ「霧の中への第一歩」
興奮に包まれた人の波
阿川弘之「カリフォルニヤ」
■1960年
子供の贈り物
阿川弘之「カリフォルニヤ」
進藤純孝「ジャアナリスト作法」
分る言葉と分らない言葉
ガンビアの町の生活
父親がわりの、理性的な愛を
関門トンネルと北九州道路
帝塚山界隈
ナチス・ドイツは何をしたか
私学の理想的なありかた
海の上
アメリカ物語(1) ‘You Are Welcome’
阿川弘之「空旅・船旅・汽車の旅」
マンスフィールド「船の旅」
物悲しい「シベリアの旅」(チェーホフ作)
アメリカ物語(2)Freshmanになって
アメリカ物語(3)サトクリッフ教授のこと
「海からの贈物」
「ボートの三人男」
ねこまたの話――吉田兼好「徒然草」
魯迅「ふるさと」
「太陽がいっぱい」の主題
シャルル・ルイ・フィリップ「母への手紙」
もっとこわいのを
阿川弘之「ぽんこつ」
昔の店
グアム島の日本兵
A・アジュべイ「じかに見たアメリカ」
福永武彦「廃市」
男の子について
福沢諭吉「福翁自伝」
サローヤン「美しき白馬の夏」
ドストエフスキー「監獄の動物」――『死の家の記録』より
豊島寛彰『江戸城とその付近』
ルナアル「フィリップ一家の家風」
小泉八雲「常識」
スティヴンスン「旅はロバをつれて」
映画「甘い生活」
旅行節約の方法
クラス会
ゲーテ「ヘルマンとドロテア」
トルストイ「二老人」
「カーネギー自伝」
進藤純孝「マスコミの中の文学」
ブデル「毛虫の舞踏会」
吉川幸次郎「人間詩話」
ロフティング「ドリトル先生航海記」
スターン「センチメンタル・ジャーニー」
プーシキン「大尉の娘」
坪田譲治「沢右衛門どんのうなぎ釣り」
■1961年
池田弥三郎『日本故事物語』
ロフティング「ドリトル先生航海記」
おとなしい市民
デフォー「ロビンソン漂流記」
沈復「浮生六記」
スタインベック「赤い子馬」
英国船を見る
一太郎やーい
アートブレィキーとジャズ・メッセンジャーズ
「ジャム詩集」
チャールズ・ラム「夢の中の子ども」
ひとつの思い上がり
ロイナ・ファー「ローラ」
バージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」
蒲松齢「聊斎志異」から「へび使い」
「伊東静雄全集」
三浦哲郎「忍ぶ川」
ワシントンの家
家庭という王国
海苔を取る町
贈り物
土地の言葉
花をつくる家
ヘミングウェー「十人のインディアン」
坪田譲治「昨日の恥・今日の恥」
イシャウッド「ベルリンよ、さらば」
ゴーゴリ―「死せる魂」
ロフティング『ドリトル先生アフリカゆき』
益子の窯
当り前のこと
自然を友として
山の上の我が家のこと
上林暁「迷ひ子札」
公園墓地
イワシを取る人たち
眞夏の硝子工場
ケニオンの柔道クラブ
篠原北町
釣竿を作る人
ケニオンの年代記
志摩半島と私
山川方夫「海岸公園」
保険会社
不用心
仔豚のせり市
すっぽん鍋
網野菊「さくらの花」
「世界の旅」
■1962年
Kenyon の一日
靜かに過ごす
甲子園へ
室生犀星「随筆・四角い卵」
福永武彦「告別」
ホテルで泣く…
島尾敏雄「島へ」
当駅止り
現代風景
何が好きか
安乗の言葉
外語のころ
詩心と生活
終戦の日
大宅壮一「東欧の裏街道を行く」
社員かたぎ――不二家
(映画)青年
井上靖「しろばんば」
鎌田重雄「秦の始皇帝」
■1963年
三田村泰助「宦官」
日本の味(一)
日本の味(二)
大食い
髙橋義孝「日本旅情」
日本の味(三)
井伏鱒二「武州鉢形城」
タラの芽
前進か死か
作者と作品
地下鉄第二号線
一万円でたのしめる都内ホテルの新プラン
日本の味(四)
ワシントンへの旅
明日に新しく
ブルースの家
日本の味(五)
日本の味(六)
日本の味(七)
松井佳一「金魚」
上林暁「諷詠詩人」
山本健吉・池田弥三郎「万葉百歌」
無事の生活
大岡昇平「文学的ソヴィエト紀行」
〝心〟から生れる文学
なつかしいオハイオ
久住の山
人生は冗談である
私のいた下宿
■1964年
井伏鱒二「無心状」
渥美清の「おかしな奴」
中石孝氏
六年目
老成を好む
「十八ケ国欧米の旅」など
気力で逆転した教訓
わが家の教育憲法
にくらしいわ
おみそ汁
宙吊りと逆落し
忘れ物
日に新た
こどもとわたし
夕べの雲
佐藤春夫「玉を抱いて泣く」
ある歌びとの生涯
母への手紙
黒ん坊の顔
■1965年
シェイクスピア
わが文学と故郷
感想
江籐淳「アメリカと私」
丸岡明「静かな影絵」
もっとサッカーを
丹沢の麓の村
小高根二郎「詩人、その生涯と運命」
鈴木氏邸
結婚式のこと
鬼内氏のこと
これも「現代」なのか
小島信夫「抱擁家族」
小林勇「竹影」
尾崎一雄「虫も樹も」
島尾敏雄「日のちぢまり」
■1966年
読売文学賞 受賞者の言葉
有望な新人
志賀直哉「白い線」
坂本九とペリー・コモの魅力
小島信夫文学論集
思いちがい
解説『尾崎一雄集』
親身な友の多かった「九大」時代
はるかなる甲子園
森先生と私
十五年前
心づもり
青虫
■1967年
思い出
無駄あし
佐伯彰一「文学的アメリカ」
庭のタラの木
黒部西瓜
■1968年
底知れぬ魅力――チェーホフ――
生きるよろこび
瀧井孝作「野趣」(小説集)「翁草」(随筆)
島尾敏雄「日を繋げて」
九州への旧婚旅行
書評『フラニーとゾーイー』
焼けあとの校舎で
■1969年
安岡章太郎「志賀直哉私論」
お化けの世界
お医者さん
石坂洋次郎「私のひとりごと」
尾崎一雄「冬眠居閑談」
『人生・読書』(福原麟太郎著作集7)
■1970年
十和田操覚え書
三浦哲郎「海の道」
■1971年
印象
「肥った女」
清瀬村にて
昨日のこと
■1972年
家の中の百閒
■1978年
年長の方からの便り
このごろ――20年ぶりに渡米したし、原稿も書きホッとする
島尾敏雄
■1986年
このごろ――リハビリで克服、執筆開始
■1987年
「丘の橋」
■1988年
著者インタビュー ――『世をへだてて』を著した庄野潤三氏
■1989年
このごろ――孫娘と会うのが楽しみ
■1993年
生老病死の旅路
■1994年
ジンベエざめ旅行
■1997年
小沼丹を偲ぶ
■2002年
なつかしい思い出
ラムとのつきあい
長女が幼かったころ
井伏さんのこと
伊東静雄「帰路」
■2003年
わが家の新年会
神奈川とのご縁
浜ゆうのはなし
つぐみの話
散歩のたのしみ
お昼ごはんの話
■2004年
印象に残った本 2003年
庭に来る鳥とともに
晩年の大きな楽しみ
自作再訪 夕べの雲
入江観さんの世界
ビーフシチューの話
■2005年
印象に残った本 2004年
風雅の友
土佐堀川
龍太さんの句集
宝塚歌劇のご縁――阪田寛夫さんを悼む
学院の作文教育
ゆたかな天分――子供のための詩の阪田寛夫
四十雀とともに
二人のお嬢さん
人柄のよさ
■2006年
『星に願いを』のこと
■未詳
仁川コロニーのことなど
私のふるさと
〈あとがき――単行本単体で収録しなかったもの〉
『愛撫』
『プールサイド小景』
『プールサイド小景』(牧羊社版あとがき)
『結婚』
『ザボンの花』
『ザボンの花』(みすず書房版あとがき)
『バングローバーの旅』
『ガンビア滞在記』
『靜物』
『道』
『旅人の喜び』
『鳥』
『夕べの雲』
『夕べの雲』(講談社文庫版あとがき)
著者から読者へ――『夕べの雲』の思い出
『流れ藻』
『丘の明り』
『自分の羽根』
著者から読者へ――ラムとのご縁『自分の羽根』
『紺野機業場』
著者から読者へ――安宅の言葉『紺野機業場』
『クロッカスの花』
『小えびの群れ』
『絵合せ』
『絵合せ』(講談社文庫版あとがき)
著者から読者へ――「絵合せ」の素材
『屋根』
『明夫と良二』
『明夫と良二』(岩波少年文庫あとがき)
『野鴨』
『庭の山の木』
『おもちゃ屋』
『休みのあくる日』
『鍛冶屋の馬』
『イソップとひよどり』
『シェリー酒と楓の葉』
『御代の稲妻』
『屋上』
『山の上に憩いあり』
『子供の盗賊』自選随筆集
『ぎぼしの花』
『世をへだてて』
『インド綿の服』
著者から読者へ――『インド綿の服』のこと
『誕生日のラムケーキ』
『葦切り』
『散歩道から』
『野菜讃歌』
『孫の結婚式』
著者から読者へ――ひ孫のことなど『ピアノの音』
〈対談・座談等〉
■対談・座談
夏宵プロ放談会
文学の行方
家庭の幸福をもとめて
新世代の新しい幸福
夢は未来の大選手
マス・コミ時代に独創性をどう育てるか
日本の新しい道づくり
私小說は滅びるか
戦後文学の批判と確認――島尾敏雄――その仕事と人間
自然愛と人間愛
働きざかりの夫とその妻
アメリカの味覚
庄野潤三文学と資質
文学を索めて
自然と描写
日本の文壇と英文学
われらの時代の文学
戦争下の青春と文学
徒然草と現代
『絵合せ』を語る
瑣末事の文学
■インタビュー
庄野潤三
■対談
素朴に生きる
大阪
あのころのことでも・・・
天地万物とともに
■インタビュー
早春の神島
■対談
特攻の時を待った日々
■講演
好みと仕事
■対談・座談
思い出すままに
わが友 吉行淳之介
静かな日々
■インタビュー
平凡な毎日に喜びがある
家の履歴書
■書簡
江藤淳への十九通の手紙
■解題
最晩年の随筆、その他
上坪裕介
■付録
庄野潤三資料館20