町田そのこさん × 宇都宮直子さん「スペシャル対談」◆ポッドキャスト【本の窓】

　町田そのこさんがWEBマガジン『STORY BOX』に連載していた長編『月とアマリリス』（小学館）が単行本にまとまりました（2025年２月27日発売）。北九州市の山中で発見された高齢者の白骨化した遺体。事件の背景を探ることになった元週刊誌記者の飯塚みちるは、過去の傷にあらためて向き合うことになり……。読み出したら止まら

評者＝池上冬樹（文芸評論家）　悲しいけれど温かいつぐないの物語　　力強くもあたたかな小説である。はからずも（いや、どうしようもなくというべきか）加害者になってしまった者たちの罪のつぐないの物語である。罪のつぐないといっても、簡単ではないし、一様でもない。その複雑な諸相を余すところなく描こうとしている。物語は、まず、亡く

初めてづくしの特別な物語　登場人物たちが勝手に、自由に動き始めた。ときどき、作家さんのインタビューなどで耳にする言葉だ。わたし自身、書いている中で似たような経験をしたことが何度かある。自分の思考が物語に追いついていないような、追いかけながらその様子を書き写しているような、不思議な気分になった。今回、『月とアマリリス』で

　５年ぶりの小説新刊『ピクニック部』を刊行した嶽本野ばらさんが登場。ゲストに『下妻物語』と出会ってから「人生が始まった！」というDIVAのゆっきゅんさんをお迎えして、お二人が偏愛するものや人について自由に、そして熱く語っていただきました。

　紙の文芸誌「GOAT」の「愛」特集に、短編「違う海にいる」を寄せてくださった麻布競馬場さん、エッセイ「愛はどこから」を寄せてくださった MOROHA のアフロさんにお越しいただきました。愛を語ろうとすると思わずゲ◻︎をかけてしまう、という一筋縄ではいかないお二人の対談、お楽しみください。