村山由佳

思い出の味 ◈ 村山由佳
 竹のざるに洗い上げられた半透明の米粒が、夕暮れの陽を受けてぴかりと光っていたのを思い出す。  昭和四十年代後半、電気炊飯器は我が家にもあったのだけれど、母には何かが不満だったらしい。いつしか、使い込
村山さん
   「どの事実をどの時点で読者に明かすのかは一番考えました。どういう事件がどのように起こり、誰がどう感じたか。作中のどこで書くのかは難しかったけれど、面白くもありました」  と語