佐藤正午さんの名作『鳩の撃退法』映画化!!!
直木賞作家・佐藤正午さんの長編小説『鳩の撃退法』(小学館文庫)の映画化が発表されました。
『鳩の撃退法』は2014年11月に上梓され、翌15年、選考委員から圧倒的な評価を集めて第6回山田風太郎賞を受賞。18年には文庫版(上下巻)が刊行されています。
第157回直木賞受賞作『月の満ち欠け』やNHKで連続ドラマ化もされた『身の上話』など、佐藤正午さんの数ある傑作のなかでも最高到達点との呼び声高い名作です。
8月の公開が待たれる実写映画の主演は、『Diner ダイナー』『カイジ ファイナルゲーム』『太陽は動かない』などでも話題の藤原竜也さん。 かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一を演じます。
そんな作家に翻弄される担当編集者・鳥飼なほみ役に土屋太鳳さん。津田がある夜、偶然知り合ったバーの店主・幸地秀吉役に風間俊介さん。津田行きつけのコーヒーショップで働く沼本役に西野七瀬さん。そして本通り裏の男・倉田健次郎役に豊川悦司さん、と豪華なキャストが名を連ねます。
監督をつとめるのは、ミュージックビデオやバラエティなど幅広く手がけ、映画『ホテルビーナス』で映画監督デビュー、15年のドラマ『赤めだか』ではギャラクシー賞ほかドラマ界の賞を総なめにしたタカハタ秀太さんです。
▼特報映像も届きました!
映画『鳩の撃退法』公式サイト
©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館
映画は2021年8月27日から全国公開されますが、原作者の佐藤正午さんには佐世保のご自宅でひと足早く、映画『鳩の撃退法』を試写していただきました。
映画をご覧になった現実(ホント)の小説家から届いたメッセージは……
あちこちに仕掛けがあって、決して単純ではないはずなのに、ストーリーの流れに気持ちよく乗せられてしまう。この映画を見ていると、ウソとホントの境界線がだんだんと消えていって、「どこでもドア」のように、両方の世界を登場人物が自在に行ったり来たりする。見終わってそれが自然に思えるのは、小説でいえばキモの文体、この映画の俳優陣の魅力に拠る所が大きいのではないでしょうか。これでおまけに本が売れれば、原作者としても文句のつけようがありません。
──佐藤正午