◎編集者コラム◎ 『城下町奉行日記 熊本城の罠』『城下町事件記者 熊本・文楽の里』井川香四郎
◎編集者コラム◎
『城下町奉行日記 熊本城の罠』『城下町事件記者 熊本・文楽の里』井川香四郎
「時代小説と旅情サスペンスがまさかのコラボ!」という、ビックリ仰天の謳い文句を引っさげて、彗星のごとく? 書店の棚に現れた「城下町・一色家」シリーズ。
本シリーズは、近世の名門一族・一色家の先祖と子孫が、それぞれ存在している時代の城下町で起こった怪事件の謎解きに奔走するという、破天荒な企画となっています。
時代版の『城下町奉行日記 熊本城の罠』の主人公は、江戸時代の享保年間、八代将軍・徳川吉宗に突如として御城奉行に任ぜられた一色駿之介。
一方、現代版の『城下町事件記者 熊本・文楽の里』は、令和の現代、毎朝新報社の熊本支局に異動してきた遊軍新聞記者の一色駿作が主人公。
ここまでお読みになると、なんとなくではありますが、何かのイメージが湧いてきませんか?
そうなんです。ひと頃お茶の間を賑やかした2時間ドラマの旅情サスペンス、そしてお年を召した方々が親しんだ時代劇――ふたつのテレビ番組が思い起こされたのではないでしょうか。
はい、ご明察の通り、本シリーズは2時間サスペンスと時代劇のテレビドラマ化を企んでいるのです!
そして、この野望ふくらむ企画にチャレンジしたのは、ベテラン作家・井川香四郎先生で、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞されたほどの実力派。
さらに先生は「銭形平次」「暴れん坊将軍」などの人気時代劇の脚本家でもあるので、テレビドラマ化が実現したら、ご自身でシナリオをお書きになるかもしれません!?
虎視眈々とテレビドラマ化を狙う我々は目下、「次はどこの城下町で事件を起こそうか?」と打ち合わせ中ですが、まずは「熊本の城下町」をお楽しみくだされば幸いです。
最後となりましたが、現代版には、受賞作「神楽坂咲花堂」シリーズの上条倫太郎の子孫もゲスト登場する、とても贅沢な内容となっていますので、ぜひご期待くださいませ。
──『城下町奉行日記 熊本城の罠』
『城下町事件記者 熊本・文楽の里』担当者より
『城下町奉行日記 熊本城の罠』
井川香四郎
『城下町事件記者 熊本・文楽の里』
井川香四郎