【様々なメディアで活躍!】落語家の三遊亭圓生のおすすめ作品を紹介

落語界の由緒正しい大名跡である「三遊亭圓生」。今回は三遊亭の6代目である、「三遊亭圓生」について、三遊亭圓生とはどういう人物なのか?三遊亭圓生のオススメ作品は?こちらをご紹介いたします。

落語界の由緒正しい大名跡である「三遊亭圓生」。多くの落語家が名乗る「三遊亭」の源流でもあります。江戸時代から始まり、初代から6代目までが名を連ねていた三遊亭圓生のうち6代目に注目し、ご紹介します。

三遊亭圓生とは?

江戸時代から続く三遊亭圓生の6代目を襲名したのは、5代目の義理の息子となった山崎松尾でした。義太夫から落語家に転向し、俳優としても活躍しながらメディア露出を増やし、落語の振興に大きく貢献した人物です。文部省芸術祭賞や文化庁芸術祭大賞を受賞し、さらには勲四等瑞宝章を授与されるなど、芸術分野への貢献についても多大なる評価を受けました。

ここからは三遊亭圓生のおすすめ作品をご紹介いたします。

三遊亭圓生のおすすめ作品4選

1.噺のまくら

噺のまくら_書影

その記憶力の良さから、持ち噺の多さでは右に出る者がいないと言われた三遊亭圓生。彼は、落語本番の前に披露する短い話「まくら」の名手でもありました。数々のまくらから厳選された65編は、いずれも江戸社会や落語会についての厳密な研究に裏付けられ、三遊亭圓生ならではのユーモアに彩られた名編ばかりです。都々逸や川柳もふんだんに盛り込まれ、粋な言葉遊びとしても楽しめる作品です。

数々の名高座から、65篇を選りすぐった定評のある圓生の「まくら」集は、一味変わった珠玉の小エッセイ集でもある。

2.圓生の落語

圓生の落語_書影
出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4309410006

三遊亭圓生の落語は、江戸落語の一派である三遊派が得意とする人情噺から芝居噺、滑稽噺、怪談噺まで、実に幅広いジャンルを演じきるものでした。江戸言葉を駆使しながら盛り上げる噺の数々はCD化されているものも多く、圓生なき今でも楽しむことができます。「大山詣り」や「真景累ヶ淵しんけいかさねがふち」「双蝶々ふたつちょうちょう」などの名作を、時には軽妙に、時にはおどろおどろしく語りきった圓生の落語は、宮中での御前口演を行うほど芸術として高く評価されていました。

巧みな人物描写、洗練された語り口で、今なお名人の名を不動のものとする、六代目三遊亭圓生の名演集。

3.浮世に言い忘れたこと

浮世に言い忘れたこと_書影

圓生が自らの人生を振り返り、芸や寄席、仲間、食べ物などについて語ったエッセイ的な作品です。寄席と同じく軽妙でテンポの良い語り口ながら、全てに対して真摯に向き合う厳しくまっすぐな姿勢が伝わる名作といえます。また昭和落語を伝える花伝書としても重要な一冊であり、落語に生涯を捧げた圓生の価値観が文章の至る所からにじみ出ています。大正昭和の大衆文化も色濃く反映しており、圓生の落語を理解するには欠かせない作品です。

古今亭志ん生、桂文楽と並ぶ“昭和の三名人”の一人として、後世まで語り継がれる噺家、6代目三遊亭圓生。その名人・圓生が、芸や寄席、食べものなどについて、軽妙かつ真摯な語り口で、すべてを語っています。

4.江戸散歩

江戸散歩(上)_書影

江戸言葉を巧みに操る落語が持ち味であった圓生にとって、江戸は心のふるさとでした。そんな江戸の思い出の場所を訪れ、そこに残る「路地の暮らし」を洒脱に語るエッセイです。いかにして6代目三遊亭圓生が成長し、完成していったか、そしていかに江戸の落語が発展し栄華を誇っていったかを、各土地の空気を五感で感じられるようなイキイキとした語り口で綴ってゆく本作は、落語と江戸の深い関係を紐解ける興味深い一冊です。

持ち噺の多彩さで史上最高といわれた六代目・三遊亭圓生にとって、江戸は“心のふるさと”である。

最後に

三遊亭圓生のオススメ作品は如何でしたか?

途中でご紹介した「浮世にいい忘れたこと」「噺のまくら」「江戸散歩」は、P+D BOOKSにて、デジタル、紙の書籍で発売中です。

「浮世に言い忘れたこと」のためし読みはこちらから
「噺のまくら」のためし読みはこちらから
「江戸散歩」(上)ためし読みはこちらから
「江戸散歩」(下)ためし読みはこちらから

初出:P+D MAGAZINE(2016/09/17)

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