95年ぶりに電子全集として復刊! 現代ユウモア全集
現代ユウモア全集とは
昭和初期の1928年(昭和3年)に創刊された『現代ユウモア全集』は、当時大ヒットを記録。「ユーモア小説」が大衆文学の一ジャンルとして認知されていく初期の過程で、大変重要な役割を果たしました。当時まだ一般的でなかった「ユウモア」という言葉が斬新に受け止められ、バラエティ豊かな作家陣で弊社の黎明期を支える大ベストセラーとなった「日本ユーモア文学の礎」とされるこの電子全集が、95年ぶりに蘇ります。
3大ポイント
- 発刊当時の本文(旧字体総ルビ)や挿絵を再現、読みやすい新字体も新たに追加
- ユーモア文学の第一人者による詳しい解説
- 月報、内容見本など当時の貴重な資料も収録
- 価格2,700円+税
- 全24巻 毎月最終金曜日配信予定
- 対象端末/電子書籍専用端末、スマートフォン、タブレット端末、PC ・販売サイト/主な電子書店
- 販売サイト/主な電子書店
第1回配信(2024年11月29日)ラインナップ
現代ユウモア全集1 後生樂 坪内逍遥
価格2,700円+税
第1巻は、大作家、坪内逍遙。
古今東西の笑いの理論にも親炙していた逍遥は、「悲哀と好笑は表裏一体、悲しみと可笑しみが縄のごとく絡まり合うのが人情あるいは世態風俗であり、それを写す小説にあっても、両者が好対照となればこそすぐれた効果を発揮する。そうした好笑の機微を理解せず、ただ『馬鹿笑ひ』できる話を求める作者読者のなんと多いことか」と嘆く。
W・シェイクスピアの喜劇『真夏の夜の夢』やN・ホーソーンの小説「ハイデッガー博士の実験」を翻案した戯曲『回春泉の試験』に始まり、昔話「浦島太郎」や「竹取物語」を翻案した舞踏劇、「読売新聞」に連載され後に単行本化された小説『松のうち』、さらには「忠義な鷹」、「チリの油壺」など海外童話を翻案した短編戯曲(13篇)に至るまで、様々なジャンルの作品を収録。
解説文は追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、月報や全集のラインアップ広告など、貴重な資料も収録する。
巻末には雑文家・平山周吉も特別寄稿。