HKT48田島芽瑠の「読メル幸せ」第30回
第30回
10月になりました?
段々と肌寒くなってきて、羽織りが必要な季節になってきましたね。
10月といえば…ハロウィン!!!!!
毎年特に何かする訳ではないのですが、イベント事にはワクワクしてしまう性分でして…。なんかソワソワしちゃいます?
「ハロウィンパーティーとかしたくない?」って友達と話して、良いねー!って盛り上がるけど、大体仕事だったりして結局できないことが多いので、友達同士でホームパーティーには憧れています。毎年東京は凄いイメージがあって、前に仕事の移動でたまたま渋谷を通った時に凄い人の数に驚きました!ただ、コロナ禍の今年はいつもと違うハロウィンになりそうですね。
皆さんはハロウィンの思い出はありますか?
インフルエンザなど、この時期は風邪をひきやすいので皆さんも充分にお気をつけてください。
さて、今回オススメするのはハロウィンにピッタリ?な作品
小林泰三さんの『アリス殺し』です。
とんでもない作品でした。本は一気読みするタイプの私ですが、初めて休憩を挟もうと思いましたね。そうしないと、私もおかしくなってしまいそうでしたから。
〈簡単なあらすじ〉
主人公の栗栖川亜理は最近、不思議の国に迷い込んだアリスという少女の夢ばかり見ていた。そこで起こった殺人事件。なんと最重要容疑者は、アリス。冤罪を晴らす為に栗栖川亜里が真犯人を探していく物語です。
誰もが知る名作「不思議の国のアリス」。ディズニーのアニメや実写化の映画も見たし、アリスがとても好きなので、タイトルに惹かれてこの本を手に取りました。アリス、白兎、帽子屋…名前が出るたびにキャラクターが思い浮かびます。想像していたよりもしっかりと「不思議の国のアリス」の世界観が再現されていて、とても面白かったです。
何がとんでもないって、描写がめちゃくちゃ生々しいんですよ。不思議の国で住人達が次々と何者かによって殺害されていくのですが、その殺され方が結構酷い。描写が鮮明だから、リアルに想像しちゃって「おう…」ってなります?最後とか特に。ですが、グロさを暗く描くのではなく、あくまで不思議の国なのでポップというか面白おかしく描かれているからめちゃくちゃ惹かれました。
あと、物語のテンポがとても好みでした。登場人物達の会話のラリーがポンポンと進んで、次はどうなるんだ?って好奇心くすぐられる。不思議の国の世界で堂々巡りの会話が繰り広げられるのも再現されていて、そこも面白い。
このテンポの良さとエグさにどんどん惹き込まれていきます。特に後半からは、ページをめくる手が止まらなくなる。そこからは一気読みですね☺️
「不思議の国のアリス」を知ってる人なら間違いなく楽しめる!知らなくても楽しめるかもですが、知ってから読むと面白さが増すので調べてから読むことをオススメします!
まともじゃない不思議の国と今の世界を行き来しながら事件を推理していく。夢か、現実か。驚愕なトリックとどんでん返しの連続にきっとあなたも騙される。
あら?向こうから白兎が走ってくるわ。
さぁ、みんなで行きましょうか、不思議の国へ。
良い本の旅を。田島芽瑠でした。
(次回は11月中旬に更新予定です)
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