特集

劇団四季対談vol.1
 両親を喪ってから無気力な日々を送り、妻にも出ていかれた男ベンが、庭に現れた壊れかけのロボット・タングと世界中を旅しながら人生を再生する――イギリスの作家デボラ・インストールの小説『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(松原葉子訳、小学館文庫)が、劇団四季のオリジナル・ミュージカル『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(台本・作詞:長田育恵、演出:小山ゆうな、作曲・編曲:河野伸)として舞台化されたのは2020年10月のこと。
『恋する検事はわきまえない』刊行記念対談 ◆ 直島 翔 × 村木厚子
 第三回警察小説大賞受賞作『転がる検事に苔むさず』でデビューをはたした直島翔氏による第二作が2月24日に刊行される。題名は『恋する検事はわきまえない』、前作で活躍した検事たちのうち、とりわけ女性検事に光をあてた連作短編集である。現役新聞記者でもある直島氏と、元厚生労働事務次官にして、無実の罪で誤認逮捕・勾留された経験を
伊藤さん×錦見さん対談
 太宰治賞出身で『きみはだれかのどうでもいい人』(小学館文庫)が異例のロングランヒットを続ける伊藤朱里さんと、同賞の「後輩」である錦見映理子さんがこの2月、ほぼ同時期に新刊を発表する。伊藤さんの『ピンク色なんかこわくない』(新潮社)は四姉妹ものの家族小説、錦見さんの『恋愛の発酵と腐敗について』(小学館)は不思議な三角関係を綴る恋愛小説……と思いきや、ページをめくるにつれて読み心地がそれぞれガラッと変わる。二作を軸に、互いの作品について語り合っていただいた。
『翡翠色の海へうたう』刊行記念対談 深沢 潮 × 内田 剛
「深沢潮の到達点であり、出発点の物語」。最新作『翡翠色の海へうたう』をそう絶賛するブックジャーナリストの内田剛さん。小説家を目指してもがく契約社員の葉奈と、戦時下の沖縄で名前を奪われ「穴」として扱われる女性。時代を越えて交差する2人の物語から見えてくる希望とは? 深沢さんと内田さんが語り合いました。
 選考委員の満場一致で第三回警察小説大賞を受賞した直島翔の『転がる検事に苔むさず』は警察小説ならぬ「検察小説」である。当該ジャンルの先達といえば、柚月裕子の名が挙がる。大藪春彦賞受賞作『検事の本懐』を含む〈佐方貞人シリーズ〉において検事を主人公にしたミステリーを書き継いできた。検察は、警察や弁護士と比べ、圧倒的に秘され
特別対談 松浦弥太郎 × イモトアヤコ[第3回]
 世界の津々浦々を駆けめぐり、苛酷なロケに果敢に挑む姿が共感を呼んでいるイモトアヤコさん。彼女がいまいちばん会いたいという松浦弥太郎さんに人生のこと、仕事のこと、コミュニケーションのことを訊く、話題のスペシャル対談の最終回です。
特別対談 松浦弥太郎 × イモトアヤコ[第2回]
 世界の津々浦々を駆けめぐり、苛酷なロケに果敢に挑む姿が共感を呼んでいるイモトアヤコさん。彼女がいまいちばん会いたいという松浦弥太郎さんにとことん訊く、大反響スペシャル対談。待望の第二回です。
『電車のおじさん』刊行記念対談 辛酸なめ子 × 田村セツコ
 スピリチュアルほか多彩な分野で健筆をふるい、アート活動でも知られる才人・辛酸なめ子さんが新刊『電車のおじさん』を発表しました。ご自身にとっては久しぶりとなる長編小説。電車で偶然出会った個性的なおじさんをストーキングして、妄想に興じるOLを、ユーモラスに描いています。本作の刊行を記念して、辛酸さんとイラストレーターの田
『新 謎解きはディナーのあとで』刊行記念対談☆東川篤哉 × 堀江由衣
ミステリ作家の視点、声優の発想 ユーモアミステリの旗手・東川篤哉が、テレビドラマ化&実写映画化された人気シリーズを八年四ヶ月ぶりに再始動させた。おなじみの執事探偵&令嬢刑事コンビの物語にど天然の新米刑事が新キャラとして加入した最新刊『新 謎解きはディナーのあとで』をいち早く読んだのは、声優の堀江由衣だ。堀江のライブ後の楽屋挨拶で顔を合わせてはいるも
特別対談 松浦弥太郎 × イモトアヤコ[第一回]
 世界の津々浦々を駆けめぐり、苛酷なロケに果敢に挑む姿が共感を呼んでいるイモトアヤコさん。彼女がいまいちばん会いたいという松浦弥太郎さんに人生のこと、仕事のこと、コミュニケーションのことを訊くスペシャル対談が始まります。
「警察小説大賞」連動企画 ◇ 誉田哲也が明かす「警察小説の極意」後編
 警察小説においては警察の組織機構や捜査手法を「正しく書く」ことが大前提だ。誉田哲也氏は先月号掲載のインタビュー前編でそう述べた。さらに「警察という実在の組織をお借りして小説を書く際の、礼儀であり職業倫理である」とも言う。では、その一線を越えたうえで、筆者は、自分なりの色をどう付ければいいのか。これから執筆を目指す方に
特別インタビュー▷のんの 「おいしい話」
 小学館の文庫レーベル「おいしい小説文庫」がまもなく創刊1年を迎える。長引くコロナ禍によって飲食業界は多大なる被害を受けた。一方で「家ごはん」が注目されるなど、私たちの食生活が大きく変わった一年だった。改めて私たちにとって「食」とは何なのか。その貴さとは何か。「おいしい小説文庫」アンバサダー・のんさんに聞いた。
「警察小説大賞」連動企画 ◇ 誉田哲也が明かす「警察小説の極意」前編
 2017年に創設された警察小説大賞も第三回を迎えた。今後も、警察小説のさらなる隆盛、そして革新を願うなか、応募者たちはいかなる姿勢で執筆に臨めばいいのか。女性刑事を主人公に据えた「姫川玲子シリーズ」、また「〈ジウ〉サーガ」では警視庁特殊急襲部隊を登場させるなど、常にジャンルに新風を吹き込んできたのが誉田哲也氏である。名実ともに警察小説のトップランナーの誉田氏に、「創作の極意」を聞いた。
9月9日9時9分一木けいさん三浦しをんさん対談
〝エモい〟作家の過剰な情熱 鮮烈なデビュー作『1ミリの後悔もない、はずがない』以来、恋愛や家族にまつわる苦しみを真正面から描き、女性読者の共感を集めている一木けいさん。最新作『9月9日9時9分』は、10代の男女が許されない恋に向き合う、日本とタイを舞台にした恋愛小説です。
『滅びの前のシャングリラ』凪良ゆう/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
「本当にすごい作品は、最初の原稿で編集者の想像を越えてくるものなんだよ」定年を控えた上司が以前言っていた言葉です。『滅びの前のシャングリラ』は私にとって、まさにそんな作品でした。最初に原稿を受け取ったのは2020年の2月。テーマは「地球滅亡」と打ち合わせをしているし、ストーリーもすべて事前に聞いています。なのにラストシ
『八月の銀の雪』伊与原 新/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
『八月の銀の雪』は科学のエッセンスがちりばめられた全5篇の短篇集です。「本屋大賞2021」にノミネートしていただき、本当にありがたく思っています。科学というと、「難しそう」と苦手意識をもつ方もいらっしゃるかもしれません。私も超がつくほどの文系なので、そのお気持ちはよくわかりますが、「文系の方でも、科学好きでなくても楽し
『自転しながら公転する』山本文緒/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 山本文緒さんの7年ぶりの小説『自転しながら公転する』は、アパレルで働く32歳の都という女性が主人公。恋愛をして、家族の世話もしつつ、仕事も全力でがんばるなんて、そんな器用なことできない! 毎日ぐるぐると思い悩む彼女の姿を描いたこの小説には、「私のことかと思った」「身に覚えがありすぎ」「わかる!わかる!」などの共感の声
『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ/著▷「2021年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR
 町田そのこさんの『52ヘルツのクジラたち』第一稿を読んだのは、忘れもしない2019年12月末。仕事納めの前日でした。町田さんとはこれが初めてのお仕事、そして初長編作品に挑戦していただいたこともありすぐに読みはじめたところ、もの凄い衝撃を受けたことを今でも覚えています。