『さよならジャバウォック』伊坂幸太郎/著▷「2026年本屋大賞」ノミネート作を担当編集者が全力PR

不意のネタバレに触れてしまう前に!
妻がDV夫を殺してしまった──。という息の詰まる冒頭から始まる物語が……まさかこんな結末を迎えるだなんて、おそらく誰一人として予想できなかったと思います。
執筆のきっかけは、伊坂さんが「読者を驚かせるミステリーを書きたい!」と思われたことだそうですが『さよならジャバウォック』が出来上がるまでには大変な紆余曲折があったようです。
意外なことに、当初は「吹雪の山荘で起きる連続殺人事件に立ち向かう探偵と助手」という、ミステリーらしい設定のミステリーだったとか……(それはそれで、とっても読んでみたいのですが!)。
ただ、ご自身で「どこかで読んだことがあるような気がしてしまって、わくわくしなかったんです」と、その原稿はボツにして改めて一から書き直し、本作が出来上がったそうです。
物語の主人公・量子は、夫を殺してしまった自身の罪よりも、息子の将来を案じるような母親です。そんな、夫の死体を前に混乱する彼女のもとに、二週間前に偶然再会した大学時代の後輩・桂凍朗が訪ねてきます。
「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」
彼は一体なぜ訪れてきたのか。何を知っているのか。そして、ジャバウォックとは何なのか……。
量子だけでなく、読者も違和感だらけの物語に混乱させられますが、同時に「次のページでは何が起きるのだろう?」と読み進めるのが楽しくて仕方ない。そんな不思議なワクワク感に満ちています。
デビュー25周年の記念碑的作品。あの綾辻行人さんからも「ここまでの驚きを味わうのは久しぶりだった」と絶賛コメントを頂戴しました。
さらに『約束のネバーランド』出水ぽすかさんのカバーイラスト、『本なら売るほど』児島青さんによる物語の冒頭マンガ化など、注目ポイントもたくさんございます。
(全ての情報をまとめている『さよならジャバウォック』特設サイトを、ぜひチェックしてみてください!)
物語終盤に訪れる、全ての違和感の正体が暴かれる「あの一行」の驚きと感動を、不意のネタバレに触れてしまう前に、ぜひ味わっていただきたいです!

──双葉社 文芸出版部 河合健介






