マライ・メントライン

採れたて本!【評論】
 何にせよ、大ブームになるとあっという間に消費され尽くして商品寿命が縮みがちな昨今、寸止め的に絶妙な盛り上がり感を長期にわたり維持しているジャンルに、実話怪談や都市伝説がある。これを文芸に含めるかどうかには議論の余地があるが、商品化する際に「語り手」の文芸的な創作力が必須なのは確かだ。実話怪談のトップランナーの一人で私
採れたて本!【SF】
「英米北欧」以外の翻訳エンタメ小説も、ドイツのフィツェックやフランスのルメートルたちのおかげで知名度が向上したが、彼らの作品は英米圏でも通用しそうな基本的センスと洗練度を有しており、文体レベルでのジビエ的な「お国柄」野趣にいささか欠ける面がなくもない。かといって、ガチのジビエ小説は得てしてオチもネタも「所詮はローカルレ