椎名誠

週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん うなぎBOOKS 本間悠さん
高校生の頃から、摂食障害を患っていた。食べ物を美味しいと思う正常な味覚は持ち合わせていると信じたいが、一定量を超えた「それ」は私にとって吐くために詰め込んでいる物質で、美味しいとか美味しくないとか心を込めて作られているとかいないとか、そんなことは二の次だった。食べることは嫌いではない。嫌いではないが、食べている自分は間違いなく
◎編集者コラム◎ 『おれたちを齧るな! わしらは怪しい雑魚釣り隊』椎名 誠
 シーナ隊長が「怪しい探検隊」の正統後継団体として「雑魚釣り隊」を結成したのは2005年のことだ。結成から既に17年もの月日が流れたということになる。日本や世界の色々な海や川や湖や水たまりでバカ騒動を繰り広げてきたこのシリーズも、今作でなんと7作目となった。それだけ長期間、顔触れも大して変わらない男ばかりの集団でやるこ
週末は書店へ行こう! 目利き書店員のブックガイド 今回の目利きさん 丸善 お茶の水店 沢田史郎さん
 例えば、「星六花」(『月まで三キロ』所収)の主人公は、恋愛にも結婚にも消極的なまま40歳になろうとしている自分を顧みて、悄然と肩を落とす。《こんなはずじゃなかったのに――と今になってため息ばかりついている。「どうせ」と「だって」と「でも」を堂々巡りのように繰り返しながら》。「海へ還る日」(『八月の銀の雪』所収)では、
◎編集者コラム◎ 『アイスランド 絶景と幸福の国へ』椎名 誠
 椎名誠はこれまでにたくさんの国を旅して、その体験を書き記してきた〝旅する作家〟である。その椎名さんが最後の海外取材と位置づけたのが2014年のアイスランドの旅であり、その記録が本書である。この旅のテーマは「幸せ」。アイスランドは世界の中でも幸福度や女性の社会進出度のランキングにおいて上位常連国だ。