青柳碧人

 日本の昔話を基にしたミステリー短編集『むかしむかしあるところに、死体がありました。』は各種ミステリーランキングで軒並みベスト10入りし本屋大賞にも初ノミネートされた。その記念碑的シリーズの第二弾とも
▽▷△超短編!大どんでん返し▼▶︎▲ 青柳碧人「掌編・西遊記」
 窓から差し込む月明かりが、やけに明るい夜である。床に堆く積まれた書物の間に寝転がり、孫悟空は瓢箪の徳利から酒を飲んでいた。明日はついに、求めていた水商人と会うことができる。──ほら、やっぱり俺ひとり