◎編集者コラム◎ 『湖上の空』今村翔吾
◎編集者コラム◎
『湖上の空』今村翔吾
〝47都道府県まわりきるまで帰りません〟というキャッチフレーズを掲げ、全国の書店、学校、社会福祉施設などを訪問する「今村翔吾のまつり旅」が、先日フィナーレを迎えました。ゴール地点は今村さんの第二の故郷という山形県新庄市。
当日行われたイベントには、地元の皆さんはもちろん、遠方から訪れるファンやマスコミ、我々担当編集者らが集結し、熱気に溢れるとても感動的な会になりました。打ち上げの席で、今村さんが「作家になって自分の居場所ができた」とおっしゃっていたことが、とても印象に残っています。
『湖上の空』は、今村翔吾さん初のエッセイ集です。2017年のデビュー以降、地元である滋賀県の情報誌や、新聞・雑誌などさまざまな媒体に寄稿された文章を収録しています。子どもの頃の思い出や、好きな作家や本、歴史時代作家ならではの蘊蓄など、内容はとてもバラエティに富んでいます。そして、そこに一貫しているのは、小説と本、書店への熱意と愛です。
ゲラを読んでいて思い出したのは、今村さんに初めてお会いした日のこと。2018年7月、琵琶湖に臨むホテルのレストランでした。メールのやり取りはしていたものの、初対面の緊張のせいか(?)何を食べたかほとんど覚えていません。そのかわり、好きな小説や作品のアイデアなどを話す今村さんの楽しそうな様子と、帰り道に上司が「作家になるために生まれたようなひとだね」と話したことをとてもよく覚えています。
歴史と本が大好きで、小説を書くことで自分の居場所を作った今村さんの楽しそうな笑顔を、読者の皆さんにも感じてもらえたら嬉しいです。
──『湖上の空』担当者より
『湖上の空』
今村翔吾