ハクマン 部屋と締切(デッドエンド)と私 第107回
いつもより担当からの
催促が早い気がする。
おそらくGWの都合だろう。
いつも通り催促を受けてからこの原稿を書いているのだが、いつもより催促が早いような気がする。
私が催促を受けてから一日謎のブレイクタイムを設けることを見越して前倒しにしてきたのだろうか。
だが、おそらくこれは GW の都合である。
催促のメールは5月1日に来たのだが、これは「最も小賢しいタイミング」と言って良い。
大型連休と言っても間に平日が挟まっており、本当に大型にしたければ有給をぶっこんで、よく見たら平日部分が黄土色になっているDIY連休にするしかない。
しかし、9連休あっても虚空を見つめる時間が2日増えるだけだし、そんなに休むとGW明けがツラいと、始まる前から終わることを考えている終末思想の人間も多いため、休んで平日出勤してまた休む、という残尿連休の人の方が多数派だろう。
今年は5月1日と5月2日が平日である。
つまり、休みに催促をしたら「休みに催促して来やがった」と怒るし5月2日に催促すれば「休み中に仕事をしろということか」と怒り出す。その怒られを唯一回避できるのが5月1日である。これなら平日である2日にやればいいだろうと話になってしまう。
そもそも私は世間の時間軸とは無関係の無職暦で生きているのでいつ催促されても同じなのだが、私は自分の生きる意味以上に担当を怒る理由を探しているので、つけられる言いがかりは全部つけていきたいのである。
そんなわけで、GWも特に予定はないのだが、そもそも連休前に、諸々の引き落としでアナルヘアーまで抜かれたので身動きが取れない。
しかし冷静に考えれば「ケツの毛まで抜かれた」とはどういう経緯で生まれた言葉なのか。
現在ケツの毛というのは金を払って抜いてもらうものである。金を徴収できない相手に無償でO脱毛してあげるなんて親切が過ぎないか。
しかし当時はケツ毛が非常に大事であり、金がなければ年頃の娘を差しおいて「じゃあケツの毛をもらっていくぜ」「そ、それだけは」みたいな会話がなされていたのかもしれないし、私が知らないだけで現在も高値で取引されている可能性がある。