今夜、ぬか漬けスナックで

平野レミさん上野樹里さん『今夜、ぬか漬けスナックで』
大好評発売中の『今夜、ぬか漬けスナックで』(古矢永塔子著)は、瀬戸内海に浮かぶ小豆島を舞台にした、心温まる家族小説。平野レミさんと上野樹里さん母娘が推薦してくださっていることや、作中に登場するおいしそうなぬか漬けの描写を読んで「ぬか漬けを始めた」という人が続出するなど、話題を呼んでいます。こちらのページでは、発売前より
「推してけ! 推してけ!」第25回 ◆『今夜、ぬか漬けスナックで』(古矢永塔子・著)
評者=小寺真理(喜劇女優) 人生はまるでぬか床のようである 主人公の31歳槇生は、自分より年下の亡き母の夫・伊吹が住む瀬戸内海の小豆島に強引に押しかけて同居を始める。周りからは強引で物怖じしないサバサバした性格に見える槇生だったが実は誰にも言えない秘密を抱えていて……。本書は7話の連作短編で、全てがぬか漬けに関するタイ
古矢永塔子『今夜、ぬか漬けスナックで』
『今夜、ぬか漬けスナックで』は、職と住居を失った主人公の女性が、祖母から受け継いだぬか床を抱えて瀬戸内海の離島に移住する物語だ。原稿を書きながら私は、迷っていた。物語の行方についてではなく、ぬか床を持つか、持たないか、について。何しろ私は小学生時代から、夏休みの宿題のミニトマトや、朝顔の鉢植を枯らしてきた人間だ。ぬか床