吉田伸子

kinematographica
 映画館に行くと、いつもわくわくする。これから始まる二時間余りにどきどきしてしまう。世界が自分とスクリーンだけになって、泣いても笑っても大丈夫。暗闇のなかで一人許されていることの、安心感。その心地良さ
seisyunjoker
 読んでいる途中、思わずぶほっと吹き出してしまった。中高一貫の私立中学校に通う主人公・基哉が自慰の後で携帯ゲーム機を取り出して、ゲーム内で捕獲し、仲間にした大切なモンスターの、「特に苦労したうちの一匹
_そして、バトンは渡された
 なんてチャーミングで素晴らしい物語なんだろう! 本書には、生きていくうえで大事なことがぎゅっと詰まっている。心の奥に刻んで覚えておきたいことが、そこここにちりばめられている。  物語の主人公は、高校
_そのバケツでは水はくめない
 中堅のアパレルメーカーに勤める佐和理世は、勤続四年めにして、新ブランドの創立メンバーにMDとして加わることに。ヨーロッパのアンティークスタイルを、現代日本のファッションに融合させる、という理世のアイ
JLハルは異世界で娼婦になった』書影
  この仕事を始めてから、まさかこんな日が来るとは思わなかった。アトランダムにページを開くだけで、マ◯コだの、チ◯ポだのという単語にヒットする小説を紹介する日が来ようとは──。  
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 弓子は夫と別居中で、一年ほど前から川沿いにあるアパートで暮らしている。弓子の部屋の隣人は楓という女性で、ひっそりと日々を送る弓子とは対照的に、部屋を訪れる男性が後を絶たない。  安普請のアパートは、
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 自分は性的な嗜好に関して、差別意識は持っていない、と思っている。LGBT、いわゆるセクシャルマイノリティーに対しても、今はまだ生き辛さはあるだろうけど(世の中のシステムとか)、それがなくなればいいな
 主人公の白鳥神威は、新宿歌舞伎町のカリスマホストで、ホストクラブBLUE†BLOODの二代目店長だ。一八歳から二七歳までの九年間続けてきた「あらゆることをプラスに考える癖」で、人生を切りひらいてきた
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 主人公は、生活デザイン雑誌の編集者羽野。小学生時代を発展途上国で過ごした彼は、その時の記憶を心の奥に抱えて生きている。太陽が照りつける彼の国での日々、植物の息づかいを間近に感じた「庭」での時間は、彼