柚木麻子

採れたて本!【エンタメ】
「女の子たちが……、女性が夢見がちでいられる世界が本来のあるべき姿なんですよ」本書『らんたん』にはこんな台詞が登場する。しかし夢を見ることは存外難しい。夢を見ては破壊され、押し潰されるような世の中であっては、夢見がちになんてなれない。だからこそ実際に、女性も夢を見られるように尽力した人々が、日本にいた。本書はそんな物語
◎編集者コラム◎ 『らんたん』柚木麻子
 著者の柚木麻子さんから、母校・恵泉女学園を創立した河井道さん、そして彼女を支えた一色ゆりさんのシスターフッドを中心に物語を書いてみたい、という話を聞いたのは、五年近く前のことでした。女性同士のさまざまな関係性のお話を大きな柱の一つとして書き続けてきた柚木さんの手による、明治から昭和戦後期までを実際に生き抜いた女性たち
「らんたん 第二部」 連載スタート記念 ◇ 柚木麻子さん特別インタビュー
 世田谷にある恵泉女学園は、柚木麻子さんが中高生時代に通った母校だ。創立者、河井道は津田梅子のもとで学び、留学を経て女性の教育に尽力した人物。その型破りな人生を追うのが、本誌連載の「らんたん」。三部作の第一部が終了し、第二部がスタートするこのタイミングで、執筆の背景をうかがった。
柚月麻子さん
あの連続不審死事件がきっかけ  交際していた男性が次々と不審な死を遂げていることが発覚、物的証拠のないまま無期懲役を言い渡されて控訴審を控えている女、梶井真奈子。週刊誌記者の町田里佳は拘置所の彼女に手