◎編集者コラム◎

『ロボット・イン・ザ・スクール』デボラ・インストール 訳/松原葉子


ロボット・イン・ザ・スクール


「ガーデン、ハウスと来たから、今度はスクール?」

 2017年秋に『ロボット・イン・ザ・ガーデン』の続編『ロボット・イン・ザ・ハウス』を刊行した後、読者の方からはこんな声をちらほら頂いておりました。はい、予想の通りです(笑)!お待たせしました。ぽんこつ男の子ロボット・タングと中年ダメ男ベンの絆を描く人気シリーズ第3作『ロボット・イン・ザ・スクール』をお届けします。

 お陰様で日本で大好評を頂いているこのシリーズ、実は2作目からは本国イギリスではなく、日本で先行発売をしています。『ガーデン』を読んでくださった方には東京の描写からもおわかりのように、著者のデボラ・インストールさんは大の親日家。作家になる前にはバックパッカーとしても新婚旅行でも日本を訪れ、『ガーデン』刊行1年後の2017年夏には、「日本の皆さんに御礼が言いたい」と自ら来日、電車に乗って都内近郊の多数の書店に足を運び、浅草や秋葉原などの東京散策も楽しまれました。

 そんなデボラさんですから、本シリーズは「まずは日本の読者に楽しんでもらいたい」という思いが強く、『スクール』についても構想の段階から私たち日本チームの意見を積極的に求め、やりとりをしながら書き上げました。

 タイトルからもご想像頂けるかと思いますが、物語冒頭でタングが「学校へ行きたい」と言い出します。彼の〝妹〟とも言えるベン夫妻の娘ボニーがプレスクールに通い始めたのがきっかけです。もちろん、ボニーが通うのは人間の学校。果たしてタングは学校に通うことができるのでしょうか……? 

 装画は前2作に続いて酒井駒子さんの書き下ろし。本作について「家族の一年間のいろいろに引き込まれた」と語る酒井さんによる、とっっっっても可愛い絵にデボラさんも「Awwwwwww! I love it!」と大興奮でした。

 作中には、来日時に日本チームと食事をした後にデボラさんが見た、東京の美しい風景も描かれます。「そうか、あの時の夜景は、デボラさんの脳裏にこんな風に刻み込まれたのだな」。原稿を読み、その時の彼女の横顔が思い出され、何とも言えない感動がこみ上げてきました。家族のてんやわんやと共に、イギリス人の著者が見た「日本」をお楽しみ頂ければ幸いです。

 そして最後に嬉しいお知らせを。シリーズ第1作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』が、なんと2020年秋に劇団四季にてミュージカル化されることが決定致しました! あのタングとベンがステージの上で歌って踊る……? ベンはともかく、タングが……? 想像しただけでドキドキワクワク。シリーズを重ねるごとに成長をしてきた「ぽんこつコンビ」が、今度は本の世界を飛び出して舞台で活躍するとは……。その日が今から楽しみでなりません。

──『ロボット・イン・ザ・スクール』担当者より