【全問解けたらドラ博士】ドラえもんのマニアックひみつ道具クイズ

2020年、コミックスでの連載開始から50周年を迎えた国民的漫画『ドラえもん』。今回はドラえもんファンの方でも知らないかもしれない、ちょっとマニアックな“ひみつ道具”をクイズ形式でご紹介します。

藤子・F・不二雄による国民的マンガ『ドラえもん』。毎年、夏に公開されるアニメ映画を楽しみにしているドラえもんファンの方も多いのではないでしょうか。今年も、新作映画『ドラえもん のび太の新恐竜』が8月7日から全国公開されています。

実は、そんな『ドラえもん』は2020年、コミックスでの連載開始から50周年を迎えます。節目の年である2020年には、『ドラえもん』の豪華愛蔵版 全45巻セットである『100年ドラえもん』の刊行も予定されています。

『ドラえもん』の大きな魅力のひとつは、なんと言っても主人公・ドラえもんが四次元ポケットから出してくれる、さまざまなひみつ道具。タケコプターやスモールライト、タイムふろしきといった有名なひみつ道具だけでなく、中には生粋のドラえもんファンでなければ知らないような、ちょっとマニアックな道具も存在します。

今回はそんな、ドラえもんの“マニアックなひみつ道具”をクイズにしてみました。問題は全部で5問。ひみつ道具にまつわる説明から、その道具の名前を当ててみてください!

【クイズの答え方】
ひみつ道具の名前の一部が空欄になっています。当てはまる言葉を考えて答えてください。

第1問

【問題】

この調味料を食事に振りかけると、どんなにまずい料理でも魔法のようにおいしくなって、つい食べずにはいられなくなってしまいます。このひみつ道具の名前は?

「〇〇〇〇のもと」

 

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答え:「味のもとのもと」

【解説】


出典:https://csbs.shogakukan.co.jp/book/?comic_id=16319

「味のもとのもと」は、『ドラえもん』第13巻に登場するひみつ道具です。ジャイアンが新しい趣味として料理を始めたので、家に食べに来いと言い出します。ジャイアンの料理が食べられるような代物ではないことを知っているのび太やスネ夫たちは大慌て。のび太がいつものように泣きつくと、ドラえもんが出してくれたのが「味のもとのもと」でした。なんと、これをかけると、どんなにまずい料理でもたちまちおいしく感じられてしまうのです。

味のもとのもとを持参したのび太は、ジャイアンの手作りである、ひき肉とたくあん、しおから、ジャム、煮干し、大福の入っためちゃくちゃな料理「ジャイアンシチュー」をパクパクと平らげてしまいます。これにはジャイアンも感動し、「きみこそ心の友だ」と大絶賛するのでした。

ちなみにこの「味のもとのもと」は、アニメ版で放送される際に「モトノアジ」、「いっぱい食べる子元気な粉」、「スーパーグルメスパイス」、「SGスパイス」……などと数え切れないほどの改名がされている、ちょっと珍しいひみつ道具です。


第2問

【問題】

瓶に入った錠剤をひと粒飲むと、300メートル歩かないと母親に会えなくなってしまう! このひみつ道具の名前は?

「〇〇〇〇〇〇〇三千キロ錠」

 

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答え:「ママをたずねて三千キロ錠」

【解説】


出典:https://csbs.shogakukan.co.jp/book/?comic_id=16327

「ママをたずねて三千キロ錠」は、『ドラえもん』第21巻に登場するひみつ道具です。これは瓶に入った錠剤型のひみつ道具で、ひと粒飲むと、不思議なことに飲んだ人の母親が急用などで遠くに行ってしまい、300メートル歩かないと母親に会うことができなくなってしまいます。

瓶の中には1万粒の錠剤が入っており、ひと瓶すべて飲んでしまうと『母をたずねて三千里』さながら、3000キロメートル歩かないことには母親に会えなくなってしまうのです。原作ではのび太がこの錠剤をすべて飲んでしまい、大変な目に遭ったのでした。


第3問

【問題】

天使の姿をしたパペットのような道具で、手にはめると、その人にとって“最善”と思われるアドバイスを返してくれる。このひみつ道具の名前は?

「◯◯◯◯エンゼル」

 

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答え:「ミチビキエンゼル」

【解説】


出典:https://csbs.shogakukan.co.jp/book/?comic_id=16309

「ミチビキエンゼル」は、『ドラえもん』第3巻に登場するひみつ道具です。かわいらしい天使の姿をしたこのパペットを左手にはめると、その人が判断に迷ったときに、必ず的確な答えを返してくれます。

作中でミチビキエンゼルを手にはめたのび太は、家に帰るべきか帰らないべきか、野球をすべきかしないべきか……といったさまざまな判断をミチビキエンゼルに委ね、アドバイス通りにすることでよい結果を得られます。しかし、ドラえもんが自分の部品をなくしてしまい、のび太が一緒になって探そうとしたとき、ミチビキエンゼルは反発してのび太をポカポカと殴り始めました。ミチビキエンゼルは、道具を使っている人にとってメリットのない行為をその人がしようとすると、とことん止めようとするという習性を持っているのです。しかもミチビキエンゼルは、はめている本人ではなく他の人が外さないと手から取ることができないという厄介な道具なのでした。

しかしもちろん、ミチビキエンゼルに殴られたからといって、のび太は部品をなくして弱っているドラえもんを見殺しにはできません。道具に殴られたり噛まれたりして痛がりながらもドラえもんを助けようと奮闘するのび太がいじらしい、ふたりの友情を感じられる感動的なエピソードのひとつです。


第4問

【問題】

腹が立って仕方がないとき、この袋の中に息を吹き込むと苛立ちが消える……。そんな便利なひみつ道具の名前は?

「〇〇〇〇ぶくろ」

 

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答え:「かんにんぶくろ」

【解説】


出典:https://csbs.shogakukan.co.jp/book/?comic_id=16329

「かんにんぶくろ」は、『ドラえもん』第23巻に登場するひみつ道具です。作中でこの道具を使うのは、のび太ではなくジャイアン。ジャイアンはご存じのとおり乱暴者で自分勝手のガキ大将、みんなから怖がられ敬遠されているキャラクターです。しかしそんなジャイアンも、自分の誕生日くらいは友達に心からお祝いをしてほしい……という切実な願いを持っていました。

そんなジャイアンにドラえもんが手渡したのが、「かんにんぶくろ」。かんにんぶくろは、怒りを感じたときに袋に息を吹き込むことで苛立ちを消してくれるという道具です。ドラえもんは、ジャイアンが怒らなければみんなから怖がられないのではと考え、かんにんぶくろを貸してあげたのでした。

ジャイアンは人にイライラするたびにかんにんぶくろに息を吹き込み、おかげで怒らずにその日を過ごすことができるのですが、ふくろはジャイアンの怒りでパンパンに膨れ上がってしまい、「これ以上吹き込むと破裂する!」と言われてしまいます。怒りを上手にコントロールするのが苦手な人は、なんとしても手に入れたいひみつ道具なのではないでしょうか?


第5問

【問題】

会いたい人の名前、もしくは会いたい人に関する詳しい状況をふすまの前で言ってから戸を開けると、なんと本人が目の前に! このひみつ道具の名前は?

「〇〇〇〇は居間」

 

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答え:「あの人は居間」

【解説】

ドラえもんマニアでも、このひみつ道具は知らなかった……という人が多いのでは? 実はこの「あの人は居間」は、アニメ版『ドラえもん』オリジナルのひみつ道具。2006年に開催された「史上最大のひみつ道具コンテスト」というアイデア募集企画で最優秀賞を受賞し、2007年5月のアニメ放送で初登場した道具なのです。

「あの人は居間」を使えば、音信不通になってしまった人や、どうしてももう一度だけ会いたい! という人とふすまの向こうの異次元空間で再会することができます。アニメ放送の中では、このひみつ道具を使って、のび太が幼い頃に自分を助けてくれた名前のわからない女の子に再会しようと奮闘する様子が描かれました。

この問題はちょっと難問だったかもしれません(……が、ダジャレで解けてしまったという人もいるかも?)。


おわりに

マニアックひみつ道具クイズ、みなさんは何問正解できましたか? ドラえもんのひみつ道具はなんと、原作版のみで1400個以上あり、アニメ版などのオリジナルも含めると1600個以上存在するのだとか。今回は原作のマンガ『ドラえもん』に登場するひみつ道具を中心にご紹介しましたが、全問正解できた方は生粋のドラえもんマニアであることは間違いありません。

ドラえもんの豪華愛蔵版『100年ドラえもん』には、購入特典として公式索引本である『引くえもん』がついてきます。『引くえもん』には「ひみつ道具索引」も収録されているので、ドラえもんのひみつ道具の全貌を知りたい方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!

初出:P+D MAGAZINE(2020/08/25)

ディーリア・オーエンズ 著、友廣 純 訳『ザリガニの鳴くところ』/69歳で小説デビューした動物行動学者の大ベストセラー
思い出の味 ◈ 伊吹亜門