ハクマン 部屋と締切(デッドエンド)と私 第112回
Twitter 最高!
Threads 民たちは一体
なにを求めているのか?
確かに、雑誌やWEB連載の転載ではなく、個人的に Twitter 上で漫画を連載している人もいる。
しかし、Twitter は YouTube などとは違い、インプレッション数に応じて報酬がもらえるシステムではない。
たまにせこくアマゾンアフィリを紛れ込ませるぐらいなら見逃してもらえるが、派手にアフィリエイトをやるとスパムとして凍結されてしまう。
一体 Twitter 漫画でどうやって収益を出すのか、マジでボランティアでタダ漫画を見せてくれているのかと長年謎であった。
本当に「みんが喜んでくれればよい」と開帳してくれるタダマン菩薩も普通にいそうなところが Twitter の恐ろしいところだが、一説によると Twitter 連載でフォロワーを稼ぎつつ、まとまったら「kindle インディーズ漫画」で出版して収益化しているのではないか、ということである。
まず Twitter に投稿することにより、バズれば商業化や案件も来やすくなるし、フォロワーが多いほど企画も通りやすくなる。
そして「kindle インディーズ漫画」で出版する場合販売価格は「0円」なのだが、ダウンロード数や閲覧数に応じて分配金がもらえるシステムらしいので、バズれば下手な商業単行本を出すより儲かる可能性は十分ある。むしろタダな分こちらの方がバズりやすいとも言える。
やはり漫画での稼ぎ方も多様化している、私も出版社で漫画を描くという昔ながらのやり方だけではなく、いろんな収益化に挑戦してみるべきなのだろう。
ちなみに1年に1回ぐらい「オンラインサロンを開かないか」という誘いが来る。
どういうセンスで私に声をかけているのかわからないが、おそらく連絡先を公開している作家全員に送っているような気がする。
こういう一斉送信系メールに対し作家は「私にオンラインサロンを開いてほしいそうですが~…では私の著書名を5冊挙げてください、はい走って!」と東京フレンドパークを開催するだけで返信しないので、嘘でもいいから「先生の『手首一周リスカの旅』最高でした」など、一言添えるだけでも返信率は上がると思う。
面倒くさいと思うかもしれないが、面倒くさいのが嫌だったら漫画家なんかに声をかけるべきではない。
(つづく)
次回更新予定日 2023-08-10