monogatary.com が『超短編！ 大どんでん返し Special』発売記念コラボコンテスト開催！

第１話　五十嵐律人「黒の残響」　これは、僕が黒猫を迎え入れるまでの話である。クロと出会ったのは、マンションのゴミ集積所だった。うだるような暑さで背中から汗が噴き出し、積み上がったゴミ袋からも不快な匂いが漂っていた。そこにクロはいた。大学の人間関係に悩み、隣の部屋の住人の騒音にも苦しめられていた僕は、威風堂々たる佇まいに

評者・竹本健治（作家）　この作家博覧会を見逃す手はない　乾くるみ、蘇部健一、似鳥鶏、米澤穂信、日明恩、田丸雅智、辻真先、井上真偽、東川篤哉、葉真中顕、法月綸太郎、呉勝浩、翔田寛、下村敦史、上田早夕里、白井智之、西澤保彦、恩田陸、深緑野分、大山誠一郎、青崎有吾、青柳碧人、伽古屋圭市、柳広司、北村薫、夏川草介、乙一、

「犬を飼う」リンは、殺処分される予定だった保護犬をシェルターから引き取り、飼うことにした。ニホン犬だったため「タロウ」と名付けた。タロウにはお腹から性器にかけて、ひどい傷があり、痛ましかった。リンが犬を飼ったのは、親友のアリサが犬「ジョン」を飼っていたからだ。だが「ドイツ区」に行ったアリサから、ジョンは死んでしまい、新

　少しの時間で読める楽しさがあって、新たな作家さんが毎号誌面に登場してくださるようなもの。それなら、（原稿用紙換算で）５枚（2000字）くらいだろうか。他社さんの企画で「どんでん返し」のアンソロジーが好調だなー。え、５枚でどんでん返し？　それはかえってハードルが上がって誰も受けてくれないのでは（もやもや）……。そんな気