川口俊和ってどんな人?「コーヒーが冷めないうちに」著者紹介!

全国の書店で売り上げランキング上位となり人気の作品となった『コーヒーが冷めないうちに』。著者の川口俊和とはどんな人なのでしょうか?著者の素顔、人気の理由に迫ります。

ある喫茶店のある席に座ると過去に戻ることができるという。結婚を考えていた彼氏と別れた女の話『恋人』、記憶が消えていく男と看護師の話『夫婦』、家出した姉とよく食べる妹の話『姉妹』、この喫茶店で働く妊婦の話『親子』。この4つのストーリーから構成される、不思議な喫茶店での物語。このちょっと変わった設定の小説が口コミなどで話題となり、なんと28万部を突破、全国の書店で売り上げランキング上位となり人気の作品となっています。『コーヒーが冷めないうちに』とは、いったいどんな作品なのでしょうか?

 

川口俊和ってどんな人?

大阪府茨木市出身。1971年生まれで、現在は45歳。劇団音速かたつむりの脚本家兼演出家として活動していました。音速かたつむり主宰を経て、現在は1110プロデュースを主宰しています。代表作は『COUPLE』、『夕焼けの唄』、『family time』など。小説が出版されるきっかけとなった舞台、1110プロデュース公演『コーヒーが冷めないうちに』では、第10回杉並演劇祭大賞を受賞しています。小説は本作がデビュー作です。

 

川口俊和ってどんなことをしていた人?

舞台の脚本家、演出家として活躍していた川口俊和。最近の主な作品としては、チーム1110ワークショップ公演『コーヒーおかわりいかがですか?』、『この嘘がばれないうちに』、ワークショップ公演『密室は夕闇とともに』などがあります。演出の実績としては、函館ステージラボ『Re:スタート』、芝居工房橙『きつね女房』など。
たまたま『コーヒーが冷めないうちに』の舞台を見に来ていた編集者が舞台を見て、とても感動したそうで、是非小説にしたいという思いから、出版が実現しました。

 

川口俊和著、『コーヒーが冷めないうちに』ってどんな内容?

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出典:http://www.amazon.co.jp/dp/4763135074

物語の舞台は、古い喫茶店「フニクリフニクラ」。お店の奥にある席に座ると過去に戻ることができるという都市伝説があるといいます。しかし過去に戻れるのは、出されたコーヒーが冷めるまでの間だけ。そして椅子から動く事もできません。また、過去に戻ってどんなに努力しても現実を変えることはできません。小説の中で過去に戻りたいと願う女性たちは皆大切な人を亡くした経験がありました。「現実を変えるためではなく、ただ大切な人に会いたい。」そんな思いで過去に戻った彼女たちの気持ちには変化が起こり始めます。

お願いします、あの日に戻らせてください――。
過去に戻れる喫茶店で起こった、心温まる4つの奇跡。

 

川口俊和著、『コーヒーが冷めないうちに』に対するユーザーの反応は?

「とにかく感動した。」、「涙が止まらなかった。」、「とても温かい気持ちになった。」という感想が多いようです。特に大切な人を失ったことがある人には心に響くものがあるでしょう。最後に伝えたいことがあったのに、そんな後悔を抱えている人も多いのではないでしょうか。現実を変えることはできなくても、確実に何かが変わる。気持ちが変わることで全てが変えることができるのかもしれません。後悔していることがある人、やり直したい過去がある人にとっては、何か気持ちの変化を感じられることがあるのでしょう。

 

終わりに

『コーヒーが冷めないうちに』は舞台の再演も決定しているようです。また地方公演もできれば開催したいということなので、全国で『コーヒーが冷めないうちに』の舞台を見ることができるようになるのが待ち遠しいですね。それまでは本を読んで不思議な世界観に浸っていましょう。また、小説も本年度中の出版を目指して次回作を執筆中、ということなのでこちらもかなり楽しみです。

初出:P+D MAGAZINE(2016/08/27)

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