インタビュー

池上永一さん
『バガパージマヌパナス』で第六回(一九九四年度)日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビューして以来、池上永一は自身のルーツである沖縄が舞台の小説を書き継いできた。 三年ぶりとなる新刊『海神の島』は、極
 山本文緒さんの七年ぶりの新作長篇がいよいよ刊行になる。『自転しながら公転する』は、茨城県の牛久を舞台に、一人の女性が恋に、仕事に、家族との関係に悩みもがく姿が描かれる。出発点は〝少女漫画〟だったとい
Fuzaisha
 10年以上前に発表された『誤算』が文庫で異例のベストセラーとなり、一躍注目された松下麻理緒さん。おふたりは、Kさん・Tさんの共作ペンネーム。大きな期待のかかるコンビのミステリ作家が、書き下ろし新作
〝おいしい〟のバトン no.3 有賀 薫さん(スープ作家)
 私が「スープ作家」になったのは50歳のときです。栄養満点のスープを食べると、それだけで心身が養われる。献立に悩むことなく、「とりあえずスープを作ろう」と思えば気持ちが楽になる。無限にバリエーションが
松居大悟さん『またね家族』
 きっかけは、昨年執り行われた父の七回忌だった。かつて余命宣告を受けた父、自分と同じくものづくりをしている母、父の会社を継いだ二歳年上の兄──実人生の中で四人家族のありようを振り返ったことが、心を小説
宮内悠介さん『黄色い夜』
 アフリカのエチオピアに隣接する架空のE国。そこは資源が乏しく、産業はカジノに頼り、砂漠には螺旋状の巨大なカジノ・タワーが建っている。ここにやってきた日本人青年の龍一、通称ルイは、ある目的を持って数々
〝おいしい〟のバトン no.1 栗原心平さん(料理家)
 僕が幼い頃から、母は仕事をしていました。はじめは家で料理教室をやっていて、今も母のレシピとして残るシフォンケーキなどを作っていましたね。それでも当時はまだ料理の得意な専業主婦というスタンスだったと思
川瀬七緒さん『賞金稼ぎスリーサム! 二重拘束のアリア』
きらら……前作『賞金稼ぎスリーサム!』から1年足らずでの、スピーディな続刊となります。すでに構想はお持ちだったのですか? 川瀬……特に構想はしていませんでしたが、早いうちに、続きを書きたい気持ちはあり
翻訳者は語る 高橋尚子さん
 日本では初紹介の作家ながら英米で高い人気を誇る、元警察官の女性作家クレア・マッキントッシュ。彼女のデビュー作『その手を離すのは、私』は、翻訳した高橋尚子さんにとっても長編デビュー作となりました。警察
誉田哲也さん『妖の掟』
 二〇〇三年一月刊の『妖の華』は、第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞作だ。「伝奇」の中身は物語中盤まで伏せられているのだが……作家自身にネタを割ってもらおう。 「主人公の紅鈴は、吸血鬼です。ざっと四〇
森見登美彦さん『四畳半タイムマシンブルース』
 あの腐れ大学生たちにまた会えるなんて! 二〇〇五年発表の『四畳半神話大系』の大学生たちが再び登場する新作『四畳半タイムマシンブルース』。物語の原案は、劇団ヨーロッパ企画を主宰する上田誠さんによる二〇
MASAKI_san
 母親の子どもへの歪んだ愛情を題材にした『完璧な母親』で注目された、まさきとしかさん。人間の心の闇に迫る緻密な描写が、読書好きの間で評価を得ています。新刊『あの日、君は何をした』は、ひとりの少年の事故
松田青子さん
「〝持続可能〟という言葉は環境問題などでよく使われる言葉ですが、人間も持続可能であることが大事。毎日生活するだけでも大変ななか、ちゃんとご飯を食べて、しっかり寝て、理不尽なことから自分を守って、持続可
武田綾乃さん『どうぞ愛をお叫びください』
 テレビゲーム等を実況しながらプレーし、その画面を録画・編集して動画投稿サイトにアップする──。『どうぞ愛をお叫びください』は、二〇〇〇年代後半に興隆し今や動画配信の一ジャンルとして絶大な人気を誇る、
石井光太さん
きらら……『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』は、特別養子縁組制度ができるまでの壮絶な人間ドラマを描いた、実話ベースの小説です。構想はいつ頃、考えられたのでしょうか。 石井……2011年に東日本大
椰月美智子さん『こんぱるいろ、彼方』
 ある世代以上の人なら、「ボートピープル」と聞けば、人々があふれんばかりに乗った船が漂流しているニュース映像を思い浮かべるだろう。ベトナム戦争が終結した1975年以降、日本にもインドシナからたくさんの
翻訳者は語る 林 香織さん
 百年前のインドを舞台に、街で唯一の女性弁護士が密室殺人事件の解決に奔走する『ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち』。インド系の親を持つ英国系アメリカ人女性作家が、実在したインド初の女性弁護士たちに着
李 龍徳さん『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』
 物語は、衝撃的な一文から始まる。 〈排外主義者たちの夢は叶った〉  その世界では特別永住者制度は廃止され、外国人への生活保護が違法となり、現実では二〇一六年に公布・施行されたヘイトスピーチ解消法も