畑野智美『30代後半、独身、ひとり暮らし』

40代後半、独身、ひとり暮らし
7時半に目を覚ます。昨夜は、星野源さんのオールナイトニッポンのイベントで「2時間くらいかな」と思いながら日本武道館へ向かったら、3時間半ほどあって帰りが遅くなったため、いつもより30分ほど遅い起床。更年期と花粉症で様々な不調が出る中、なぜか右手首が痛い。原因を考えるものの、思い当たらず。
連続テレビ小説「ばけばけ」を見ながら、ごはんと納豆と味噌汁と梅干し、いちごとほうじ茶の朝ごはん。朝はだいたい同じメニューで、季節によって果物を替える。いちごが好きなので、多少高くても課金することを心がけている。
洗濯や掃除を済ませ、10時から3時間ほど仕事をする。午前中は、原稿を書くなど集中力の必要なことを進めていく。優先順位は、原稿を書く、書いた原稿を読み返す、ゲラを読む、資料を読む、その他。小説について考えながらひとりごとを言ったり奇声を発したりすることがあるため、原稿に関した作業は家でしかできない。返す必要のあるメールがあったら送り、午前中の仕事は終了になる。
昼ごはんは、バターを多めに塗ったトースト、きのことブロッコリーの入ったトマトスープ、ドライフルーツの杏を漬けておいたヨーグルト。ひとり暮らしなので、作り置きをしすぎると、永遠に同じものを食べつづけることになる。そのため、あまり作らないようにしているが、トマトスープ(スライスした玉ねぎと缶のカットトマトを煮こんだもの)だけは冷凍庫に常備している。パスタソースにしたり鶏肉を煮たりもできて、便利。食べ終えたら、スマホのアプリで30分ほど英語の勉強をする。5分でもいいから、毎日英語に触れるようにしている。
少し昼寝をして、出かける準備をする。電車で1時間ほどかけ、都内に向かう。電車の中では、山本幸久さんの『花屋さんが言うことには』(ポプラ文庫)を読む。新大久保で降りて、東京グローブ座でなにわ男子の藤原丈一郎さんの一人舞台『じょうのにちじょう』を観る。野球ゲームをする丈くんの応援をして、みんなでクイズの答えを考え、最後は観客全員が丈くんの妻となって「お仕事、がんばって」とお見送りをする。
新宿に寄り、紀伊國屋書店新宿本店さんで本を買い、地下のJinJinでナポリタンを食べた。電車で本を読み、帰宅。お風呂に入り、日付が変わる前には眠る。
畑野智美(はたの・ともみ)
1979年東京都生まれ。2010年『国道沿いのファミレス』で第23回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。13年に『海の見える街』で、14年に『南部芸能事務所』で、吉川英治文学新人賞の候補となる。『タイムマシンでは、行けない明日』『消えない月』『神さまを待っている』『若葉荘の暮らし』『ヨルノヒカリ』『宇宙の片すみで眠る方法』『14歳までの犯罪』など著書多数。






