『1R(ラウンド)1分34秒』、『ニムロッド』(芥川賞受賞作)はここがスゴイ!
町屋良平『1R1分34秒』、上田岳弘『ニムロッド』の受賞が決定した第160回芥川賞。その受賞候補となった5作品を、あらすじとともに徹底レビューします!
2019年1月16日に発表された第160回芥川賞。
平成最後となる芥川賞は、町屋良平さんの『1R(ラウンド)1分34秒』、上田岳弘さんの『ニムロッド』の2作が見事受賞を果たしました!
『1R(ラウンド)1分34秒』は、初戦以降、なかなか白星があげられないプロボクサーの“ぼく”が、新たに出会ったトレーナーとともに勝利を目指して奮闘するストーリーです。町屋良平さんは第159回芥川賞でも『しき』が候補に選ばれており、高い表現力と登場人物の心理描写が芥川賞を射止めたといっても過言ではありません。
また、『ニムロッド』は、仮想通貨を採掘(マイニング)する事業を任された主人公が、恋人や同僚との日々を綴るストーリー。同僚から主人公に送られてくる不思議な小説と併行しながら進んでいくため、不思議な空気感が存分に味わえるのも特徴となっています。
受賞発表以前、P+D MAGAZINE編集部では、受賞作品を予想する恒例企画「勝手に座談会」を今回も開催。シナリオライターの
果たして、受賞予想は当たっていたのか……? 白熱した座談会の模様をお楽しみください!
参加メンバー
(写真左から)
トヨキ:P+D MAGAZINE編集部。
戯曲と随筆が好き。好きな小説家は絲山秋子、今村夏子。
五百蔵 容:シナリオライター、サッカー分析家。
3度の飯より物語の構造分析が好き。近著に『サムライブルーの勝利と敗北 サッカーロシアW杯日本代表・全試合戦術完全解析』(星海社新書)。
田中:P+D MAGAZINE編集部。
SFが好き。特に好きな小説家は伊藤計劃、佐藤友哉。
目次
砂川文次『戦場のレビヤタン』
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07JJPCSYD
【あらすじ】
自衛隊幹部として駐在するも、イラクの紛争地帯へ武装警備員として転職することとなった“K”。“死”と隣り合わせの環境に身を置く“K”は、価値観が異なる同僚たちとともに、任務を果たそうとするのだった。
田中:まずは『戦場のレビヤタン』から行きましょうか。骨太な作品だと感じましたが、皆さんはいかがでしたか。
トヨキ:やはり平成最後の芥川賞ということもあってか、今回の候補作には平成らしさを感じさせるものが多かったのが印象的なのですが、この作品には時代を感じさせない普遍性があるなと思いました。
田中:主人公に打ち込めるものがひとつもなく、戦場に行くしかないという閉塞感がすごくリアルでしたよね。作者の砂川さんは元自衛官ということですが、戦場の描写にも真に迫るものがありました。
五百蔵:戦場の描写は近年の純文学のフィールドであまりきちんとされてこなかったこともあって、そういったディテールはさすがに凝っていますよね。直木賞候補作と言われても違和感のないような渋めのミリタリー・エンターテインメント性がありながら、ドラマ性も持ち合わせた作品になっていると思います。
それから、モノを消費して現代社会を生きることに本当に意味があるのか? といった問題意識から主人公が自分の生死を賭けることに熱中するという物語の骨組みは、映画「ファイト・クラブ」的だなと感じました。今回の候補作は『平成くん、さようなら』や『1R1分34秒』もですが、そういったメンタリティを持った作品が多かったですよね。「ファイト・クラブ」は1999年の作品ですが、多くの書き手がおよそ20年の時を経てもなお、この映画が打ち出したテーマと同じところに問題意識を持っているんだろうなと思わされました。
トヨキ:今回の候補作の中では『戦場のレビヤタン』の作者の砂川さんが一番若く、28歳ということですが、90年代の若者が感じていたのとまったく同じ閉塞感をいまの20代も持っているのかもしれないですね。
五百蔵:そうですね。リヴァイアサン(旧約聖書に登場する怪物)を悪の比喩として用いているけれど、そのリヴァイアサンを倒すことですべてが解決するわけではない、というのも90年代から地続きになっている考え方ですよね。つまり、経済や政治のあり方というものにははっきりと善悪があるわけではなく、誰かひとり、どこか一部を責めれば事態が丸ごと改善するわけではないという。
その閉塞感の中で個人が“生の実感”を求める、といったテーマはひと昔前であればチープとみなされていたかもしれませんが、今回は平成を締めくくるという意味合いもあってか、再度そういったテーマに光が当てられている印象ですね。
田中:なるほど。個人的には、その「どこにも行けなさ」が読んでいて少し息苦しく、最後にせめてそこから先への展望を見せてほしかったな、と感じました。重厚な作品だと思うのですが、主人公が語り手に徹してしまっていて、存在感が薄いのも少し気になりました。
町屋良平『1R1分34秒』
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07HPY679W
【あらすじ】
デビュー戦を初回KOで飾ったものの、それからは鳴かず飛ばずのプロボクサー、“ぼく”。振るわない試合結果に焦燥感を覚えていた矢先、新たにトレーナーとなった“ウメキチ”との出会いは“ぼく”に転機をもたらす。
トヨキ:続いては『1R1分34秒』。作者の町屋さんは前回の『しき』に続いて2回目のノミネートとなりますが、今回も本当に面白かったです。
五百蔵さんが前回の座談会で『しき』に関して、登場人物たちの自他の意識が混濁している前半部分と、彼らの自意識がはっきりとしてくる後半部分とで文体が変化しているということを指摘されていましたが、今回はそういった凝った技巧は感じさせず、よりナチュラルな文体になっていたのも印象的でした。
五百蔵:そうですね。個人的に面白いと感じたのが、日常生活の中で意識しないうちに変わっていく印象や考えってあるじゃないですか。たとえば、初めは特に何も印象を抱いていなかった人に対して、ふとした瞬間に「意外といい人なんだな」と思う、とか。その変化のきっかけって、必ずしも映画のようにドラマティックではないし、変わった瞬間のことを忘れてしまうことも多いですよね。町屋さんの文章は、そういった認識が変化していくプロセスというのが揺らぐ文体とともに丁寧に描かれているのがすばらしいなと思います。
田中:主人公の“ぼく”がトレーナーのウメキチに対して抱く気持ちが変化していく過程もよかったですよね。最初はなめてかかっていたのが、葛藤しながらも徐々にウメキチを信頼していくというのが、キャラクターとしても人間らしくて魅力的でした。
トヨキ:“マジにムカついた。”のような直球の文章が時折入ってくるのもよかったですよね(笑)。ボクシング、というモチーフも町屋さんの文体にとてもマッチしているように感じました。
五百蔵:ボクシングをきっかけに生の実感を持つ、という構造自体は『戦場のレビヤタン』とも近いと思うのですが、それだけで終わっていないところもいいですね。主人公がボクシングによって生の実感を得始めてからもなお、嫌なものを見直さなければならなくなったり、さまざまなことが容赦なく襲いかかってくる。今回の候補作の中で唯一、そういった現実と向き合って闘いながらも、最後には背中を押してくれるような作品だと感じました。
上田岳弘『ニムロッド』
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07K147L6Z
【あらすじ】
システムエンジニアの中本は、社長から仮想通貨を“採掘(マイニング)”する新規事業を担当するよう命じられる。中本は中絶と離婚を経験した恋人の紀子、小説家という夢を抱くかつての同僚、荷室と関わりながら、淡々と“採掘”を続けていく。
田中:私は作者の上田さんの過去作『私の恋人』が非常に好きなのですが、『ニムロッド』も面白く読みました。『私の恋人』は、原始時代、戦時中……とさまざまな時代で生まれ変わりながら主人公が恋人を探すという壮大な物語なのですが、主人公の日常を描いたパートに過去の物語が挿入される、という構図は『ニムロッド』にも共通していましたね。
トヨキ:なるほど。構造は似ていても、ビットコインといった現代的なモチーフが登場する今作とはまったく毛色が違うんですね。
五百蔵:歴史的な物語と現代のストーリーをかけ合わせることでドラマが生まれるという試みは分かるのですが、僕は『ニムロッド』ではそれがあまりうまくいっていないと感じました。たとえば、パソコンのサーバー関連の話やたびたび挿入される“駄目な飛行機コレクション”も、調べたことを調べたとおりにただ並べている、という印象が強くて。27クラブやバベルの塔といったモチーフにも、それらを選ぶ必然性や、相互の結びつきから大きなモチーフが生まれてくる面白さをあまり感じられなかったですね。
トヨキ:個人的には、キャラクターが設定を語るための単なる駒のように感じられてしまう箇所が多かったのが残念でした。
五百蔵:構想の大きさを小ぢんまりとまとめようとしていないのが上田さんのよさだとも思うのですが、今作ではさまざまな要素を広げすぎて少し収拾がつかなくなってしまったような印象を受けました。次の作品が楽しみな書き手ではありますね。
鴻池留衣『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07FQ59H1C
【あらすじ】
80年代に存在したバンド、“ダンチュラ・デオ”のコピーバンドとして結成された同じ名前の“ダンチュラ・デオ”。このコピーバンドはオリジナルのダンチュラ・デオのメンバーの息子と自称する“喜三郎”が創り出した虚構であったはずが、次第にオリジナルのダンチュラ・デオを知っていると言う者が現れ始める。喜三郎を始めとするコピーバンドのメンバーたちは、オリジナルのダンチュラ・デオの関係者たちに狙われ、次々に不可解な事件に巻き込まれていく。
トヨキ:とにかく面白くて。決して短い作品ではないのに、大きな波に乗せられたような感覚で一気に読み切りました。小説すべてがダンチュラ・デオというバンドを説明したWikipediaの項目という異質な形式をとっている以上、ともすれば長い説明に退屈してしまいそうなのに、このバンドにまつわるヒストリー自体にも読み応えがあるし、一体このバンドのメンバーは最終的にどうなってしまうんだろう? とハラハラしました。
途中からCIAが出てきたりバンドメンバーが権力者に命を狙われたりと、ストーリーがどんどん壮大になっていきますが、そんな“大きな嘘”を成り立たせるための個々の要素が緻密だからこそ、ある種やぶれかぶれなストーリーにも気持ちよく入り込むことができたのかなと思います。
五百蔵:言ってしまえば壮大な与太話だと思うのですが(笑)、その与太話を面白くするために必要なことをきちんと丁寧にやっているなという印象でした。作者の鴻池さんはまだ若い方ですが、1980年代の世界の動きや、音楽のジャンルの分岐といったディテールにも非常にリアリティがあって、東西冷戦時代の諜報戦の中に、ダンチュラ・デオのような存在がいてもおかしくないなと感じさせてくれます。
作中では、1950年代に戦犯として収監されていた荒木貞夫が、釈放されたあと秘密裏にレジスタンスを作り上げていたという話が出てきますが、荒木というのは昭和初期において皇道派のシンボルだった人物です。それを踏まえると、荒木がダンチュラ・デオを巡る陰謀のキーマンとして描かれており、なおかつダンチュラ・デオのWikipediaが何度も削除されているというのは、もしかすると皇室の関係者やその他権力筋によるものでは? などという可能性も考えてしまう。
このストーリーでは、喜三郎以外のダンチュラ・デオのメンバーはさまざまな人物に命を狙われるにも関わらず、喜三郎だけが手出しをされなかったんですよね。日本政府からは抹殺されそうになったものの、他の人物たちからは腫れ物のように扱われている。
日本では太平洋戦争の敗戦まで天皇が“神”とされる時代が続きましたから、バンド名のダンチュラ・デオが「神は与える」という意味であることも、そのオリジナルのバンドメンバーの息子である喜三郎だけが日本政府からは攻撃されたけれど、他の組織からは一切手出しをされなかったことも、繋がってくるのでは……。
トヨキ:なるほど! もしもこのバンドのヒストリーが日本の戦後のドタバタを暗示しているのだとしたら、『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』というタイトルにも別の意味があるように思えてきました……。
田中:そういう意図でストーリーを構成しているのだとしたら本当に巧みですね。もう一度読み返したくなりました!
高山羽根子『居た場所』
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07HQ149PC
【あらすじ】
実習留学生としてやってきた“小翠(シャオツァイ)”と入籍した“私”は、ある日彼女が生まれて初めてひとり暮らしをした場所を訪れる。グーグルマップでも表示されない町は、“私”にどこか不穏な雰囲気を感じさせるのだった。
田中:最初から最後まで不穏さの続く、独特な作品だと感じました。『あひる』や『星の子』で芥川賞候補になった今村夏子作品に近い奇妙さに、前々回の候補作の『百年泥』にも用いられていたマジックリアリズム的手法を混ぜたような印象を受けました。
トヨキ:今回は特に、文章の中に固有名詞を多く散りばめることによって時代のリアリティを表現している候補作が多かったので、時代にも場所にもベールがかかったようなこの作品は異質に感じましたね。
田中:特に最初の2ページくらいでしょうか、主人公の性別を含むパーソナリティも、主人公が一体どこにいて何をしているのかも分からないのがなんとも言えない居心地の悪さで……。とらえどころのない話だとは思いますが、同時にそれが味わい深く、文学的な風格のある作品だなとも思いました。
トヨキ:肝心な情報にピントが合いそうになるとスッとぶれる、というバランスが絶妙で、終始狐につままれたような気持ちで読めたのが気持ちよかったです。
五百蔵:僕も、この小説の舞台を特定しようといろいろ調べてみたのですが(笑)、おそらく台湾だろうな、ということしか分からなかったです。意図的にいろんな要素を混ぜて構成しているんでしょうね。
面白いなと思ったのが、作中、たびたび登場する「タッタ」という動物の使い方です。タッタは言うなれば“不穏”の象徴で、設定の奥底にあるざわつきのようなものを引き出す役目を担っているんですよね。タッタが出てくることで、読者がそのざわつきを思い出すしかけになっている。
トヨキ:たしかに、奇妙なことが起こるシーンには必ずタッタが登場して、その予兆を知らせてくれていましたね。その効果なのか、おかしなことが次々と起こる作品ではありますが、展開の唐突さは感じなかったです。
五百蔵:高山さんはそういう意味でも、非常に巧みな書き手だと思いますね。
古市憲寿『平成くん、さようなら』
出典:www.amazon.co.jp/dp/4163909230
【あらすじ】
平成元年に生まれ、文化人としてメディアで脚光を浴び続けてきた平成(ひとなり)くん。彼のパートナーであり同居人である“愛”は、ある日突然「平成の終わりとともに、安楽死をしたい」と平成くんから告げられるのだった。
トヨキ:一読して、2018年の都市部の生活の空気を真空パックしたような作品だな、と感じました。「平成くん」が存在しないことを除けば、すべてそのままノンフィクションの2018年の出来事のように読めて。それ自体はとても面白かったのですが、ストーリーの落としどころが「どうしてもそうなるよね」という域を出なかった印象で、少し残念でした。
田中:2018年の描き方のディテールがとにかくすごかったですよね。「FGOで諸葛孔明を引き当てるために課金する」とか。古市さん、実際にプレーヤーなんだろうなと(笑)。
五百蔵:僕も、意外とこういう落としどころになっちゃったな、という印象を持ったのですが、この作品はあくまで“キャラクター小説”なんですよね。平成くん、というひとりのキャラクターに時代を背負わせるという試み自体は面白いし、キャラクター小説の方法論を用いればそれが成功するのではないかという読み自体もいいとは思うのですが、安楽死といった肝心なテーマそのものを深められるところまで達していないのが弱点ではあると思います。
それに、このテーマをキャラクター小説という枠組みに当てはめることで失っているものもあるように感じてしまって。ひとりのキャラクターを中心に据えてしまうと、よくも悪くもその人物のことしか描けなくなるという側面があると思うのですが、この作品の中には「平成くん」のような、ごく一部の裕福な人々の問題意識しか描かれていない。それって本当に「平成」なのかな、と思いました。
トヨキ:これは想像の域を出ないのですが、作者の古市さん自身に、「これはごく一部の恵まれた都市生活者にとっての“平成”だ」という認識がないような印象を受けて、読んでいてそれは気になりました。ごく一部の「平成」しか体現していないキャラクターに「平成くん」という名前をつけるのは、ちょっと傲慢なのではないか、と。
五百蔵:そうですね。ただ、平成くんと愛というふたりの登場人物のライフスタイルは完全に限られたアッパークラスの人たちのそれではあるものの、彼らのライフスタイルがミドルクラスの僕たちにとってまったく接点のないものか、というとそうではないんですよね。
Uber Eatsやグーグルホームといったアイテムも、決して自分たちにとって縁のないものではない。アッパークラスの人がミドルクラスやローミドルの人たちと同じ文化圏を持ち同じテクノロジーを使って生きるということ自体が、富がコモデティ化した21世紀の先進諸国のひとつの特徴である、という古市さんの考えが作品に反映されているのはよくできているなと思ったんですよね。でもやはり、これが本当に“平成”の写し絵なのかと言われたら、僕は頷けない。
古市さんはこの作品の中で、自分の人生の終末期について自分が決定権を持つことも今後コモディティ化していく、ということを書いていますが、個人的にはこれからの時代、生死の決定権は自分自身にあるべきだと考えられる余裕のある人とそうでない人の差がどんどん広がっていくと思っているんです。でも、そんなことはないという人たちもいます。議論を呼ぶ作品だと思います。
総評
田中:今回の候補作は、SF的な趣向が凝らされたものが多かったですね。いつもの候補作とはちょっと毛色が違うものが揃った印象があって、どの作品も非常に面白く読めました。受賞作予想としては、皆さんはどれを推しますか?
トヨキ:私は個人的にとても『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』が好きなのですが、やはり『1R1分34秒』は群を抜いて傑作だと思います。
五百蔵:僕も、『1R1分34秒』が有力だと思いますね。文学的な評価軸だけならダントツかなと。ただ、平成を締めくくる芥川賞ということもありますし、注目度が一番高いのは『平成くん、さようなら』でしょうね。評価が分かれるとは思いますが完成度も高い作品ですし、ダブル受賞の可能性もあるのでは……と思っています。
トヨキ:たしかにダブル受賞、ありそうですね!
田中:それでは、今回編集部は『1R1分34秒』と『平成くん、さようなら』のダブル受賞、という予想で行きましょうか。1月16日の発表が楽しみですね!
初出:P+D MAGAZINE(2019/01/10)